今回のテーマは
袴腰
袴腰とは袴を履いた後腰の帯の位置で腰板を入れて
腰の骨を真っ直ぐにする状態を言います。
腰板は帯の台形部分に松の薄板を入れたそうです。
袴腰のメリットは？
先ずは姿勢を良くする事ですが
腰板に合わせて腰椎を真っ直ぐにする事で
反り腰を予防して腰痛を避けられる効果と
洋服と違い和装や帯の効果で骨盤が安定したり
着衣の乱れを予防する意味でも
身体を不必要に拗らすに動く習慣が出来ます。
空手の道着を着ている時は腰の帯があるだけでも
骨盤の意識は上がる感じがします。
そして
仰る先生方は多いとお見受け致します。
しかし
今回は武術で無くクライミングでの引用で
閃きましたので投稿したいと思います。
私が今回着目したのは
広背筋下部の部分にあたります。
広背筋上部繊維は水平から斜めに
広背筋下部組織は真っ直ぐになっていて
懸垂の動作で広背筋を機能させる動作を解説しますと
上部繊維は上腕を内転し肩を落として肘を下げます
そこから
下部繊維は身体を垂直にして上腕を外旋
背部を伸展させると広背筋の下部が効いて来ます。
そのために身体を垂直にした状態で引くには⁈
先程の
袴腰の状態で引き付けると
腰の後ろ腸骨の上から肋骨までが
張って来る感じが味わえます。
ちなみに身体を真っ直ぐしている状態から
広背筋の下部が収縮すると骨盤は前傾します。
この事からも
空手の引き手もそうですが
特にクライミングで傾斜の強い壁に
身体を寄せる動きに的していてホールドを
取りに行く動作に使えると思います。
それとクライマーには腰痛の方も多く
反り腰で壁に張り付く方々には
是非、袴腰で予防して頂ければと思います。
猫背で反り腰の方も袴腰にする事で
腰椎から胸椎・更に頚椎にも
影響が及ぶと思いますから疎かには出来ませんよ。
袴腰を作るにあたり袴と腰板があればベストですが
用意出来ない方のために
腰椎を真っ直ぐにするやり方をご提案致します
先ず立ちながら行う方法と
寝ながら行う方法とありますが
今回は座りながら行う方法をご紹介します。
これは座り姿勢が多く腰痛に悩むからにも
有効です。
ただ腰椎や骨盤を動かす事で痛みが出る方は
専門家の御指導のもとお試し下さい。
それではやり方です。
先ず椅子に腰掛けて頂きます。
椅子はクッション性が高く身体が沈むのは
的していませんからソファより
硬めの椅子の方をオススメしています。
軽くクッションが効いているくらいがベストです。
では椅子に座られましたら
ご自分の手を腰に当てて下さい。
その時に腰骨が湾曲しているのが
分かると思います。
後ろに反る方もいれば
前に反る方もいらっしゃると思います。
その反りをなるべく真っ直ぐに
して行きたいですね。
そのためにお尻を動かして行きます。
座っているお尻を前に動かすと
腰骨は後ろに反り逆に後ろに動かすと
腰骨が前に反ります。
お尻を座面に対して前に滑らせたり
後ろに滑らせたりする事で
骨盤が後傾したり前傾したりして
それに伴い腰椎も後弯したり前弯したりします。
これを
腰椎骨盤リズムと言い
股関節を軸に骨盤を回旋させる動作となり
これが身体の姿勢を作っていると言っても
過言はありません。
厳密には足底からの連鎖も影響しますが
椅子に座っている場合は
そこが足裏の様な状態になりますから
骨盤の動きで背骨が変化します。
お尻を座面から前や後ろにスライドさせて
腰の骨が真っ直ぐな状態を見つけて下さい。
そして腰骨の反りが少なく
真っ直ぐに近い状態になりましたら
その状態をキープしながら立ち上がって下さい。
最初はそれを繰り返して慣れて来れば
立った状態で骨盤を動かし腰椎の動きを調整して
腰骨を真っ直ぐにして頂き
クライマーの方におきましては袴腰を作り
壁に入り広背筋下部を効かせて
腰痛予防を行いながらクライミングライフを
エンジョイされて下さい。
武術家はもとより一般の方の腰痛予防にも
オススメですのでご参考にして頂きましたら
幸いです。
如何ですか？
袴腰を作る
詳しい袴腰の作り方や腰痛治療が必要な方々は
お気軽に治療院までご連絡下さい。
治療院KAZU
院長 中井一欽
03-5742-1414
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