今回のテーマは
『背中の湾曲を下げる』
背中の湾曲を下げるとは?
不思議な表現だと思いますが
解説したいと思います。
先ず人間の身体には生理的湾曲のS字のカーブがあり
頸椎前弯・胸椎後弯・腰椎前弯が一般的ですが
それを武術では『立身中正』と言って背骨のカーブを真っ直ぐにしましょうと言う事です。
これは努力的に行わないと自然なカーブやその方の身体の癖に合わせた背骨の位置に留まりますので
カーブを伸ばす為に色々な鍛錬法がありますが
今回は胸椎のカーブを腰椎で作る
イメージを使って立身中正を作って行きます。
先ず一般的には身体を前屈させたり
座っている時は股関節から曲げて行きます。
腹筋をする時は一般的にお腹に力は入り腰椎が後弯しますが
時に腰椎が前弯している場合は
腰を反らせるので腰痛になる方もいらしゃいます。
反り腰の方も腹筋をされる際は腰を丸める様に骨盤を後傾させながら腰椎を後弯させて下さい。
それを立位でも腹筋する程に身体は丸めませんが
背中を真っ直ぐにする為に骨盤後傾・腰椎前弯を
意識して立ちます。
この時に背中のカーブが下りて来て腰が丸くなるイメージが私はピッタリと来ました。
言葉での解釈で恐縮ですがカーブの強い部分を
腰に持って来る感じです。
脊柱で言うと胸椎の7番が後ろに出て腰椎の3番が
前に出て前後湾曲が出来ていますが
それを腰椎3番を後ろに下げてアーチの位置を変えて行きます。
物理的に腰椎は可動性があるので骨盤を後傾させると脊柱全体のアーチを変える事は可能です。
如何ですか?
『背骨のカーブを下げる』
次回は私なりのやり方をまた違う角度から
解説出来ればと思います。
詳しいアーチの作り方、背骨の治療が必要な方々はお気軽に治療院までご連絡下さい。
治療院KAZU
院長 中井一欽