chiryouin111’s diary

治療院KAZUです ^ ^ 健康に関わる事 理想的な身体動作を追求して行きます。

身体の使い方シリーズその205『足の親指を使う』様々な足の設置パターンをご紹介しながら踵設置からの足の親指を使う方法を考察します。高齢者の転倒防止や歩行に興味がある方にもオススメです‼︎

今回のテーマは

足の親指を使う

 

皆様は足の指を気にして使われてますか?

靴を履いていると中々意識が行きにくいものです。

 

日本人が履いていた

下駄や草履は鼻緒があり足の親指と人差し指で

鼻緒を掴む事で履き物が脱げずに歩けます。

我々が過去に着用していた履き物は

自然と足の指を使っていました。

 

他には

裸足で身体を使う運動を行う方は

割と足の指を意識して使われる事が多いですが

一般的には意識が遠のいている気がします。

 

近年

普通に靴を履いている状態では踵が高い靴で無ければ

爪先設置より踵設置が理想かと思っておりますが

足裏の設置には様々な議論があり

難しい所もあります。

 

私が行っている空手でも道場では

摺り足を推奨して伝統舞踊も摺り足です。

摺り足と言うのは地面スレスレに足の裏を

平行に滑らせる歩法です。

 

道場や板張りの床では足が地面のギャップに

引っ掛からないので摺り足が

重心の上下動無く上半身を安定して

使えるメリットがあります。

 

野外で行う武術や空手も摺り足では荒れた大地に

引っ掛かる事もあり少し浮かした形で

上げて歩行します。

 

足場の悪い環境で摺り足を行うと

足が引っかかってしまいますね。

 

しかし

これもより高度な技術で膝の抜きを使うと

地面に足が取られても転ぶ事はありません。

 

そして

踵を使う方法は剣術の足運びにも存在して

宮本武蔵五輪書ではでは踵を着けて

爪先を浮かす事も書いてあり

 

または

草履や足半の使い方は様々で

爪先を付けて膝を抜くやり方や

逆に踵を設置する説もあります。

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サッカーの指導では

筑波大学蹴球部テクニカルアドバイザーの

中西哲生さんが仰るには

踵から地面に設置する事で

膝から力が逃げずに大地の半力を

最大限に使えると解説していました。

 

身体操作の違いで

爪先設置・フラット設置・踵設置等と

諸説色々とありますが

 

私は転倒防止や爪先が地面に引っかかる方には

踵設置の親指を掴む動作をオススメしています。

 

転倒の原因は筋力や骨格の問題も上げられますが

爪先が地面に擦れたり障害物に引っかかる事も

あります。

その予防として爪先を上げる事や

踵を着地する事が必要になります。

 

雪道や滑りやすい道路ではペンギン歩きや

陸上ではフラット設置が推奨される時期も 

ありましたが

 

一般的な歩行として踵からの着地で

親指を意識すると足の裏のアーチも作りやすく

親指が地面をしっかりと捉える事で

足底の安定感も上がりバランスが

崩れ難くなります。 

 

踵から足を着く事で

爪先が障害物に引っ掛からなくなり

仮に踵が地面に引っ掛かっても

踵から爪先までタメも作れて

爪先から一気に頭が倒れる事も予防が見込まれ

そして

爪先を踏み込む事で踏み止まる事が可能でもあり

爪先が引っ掛かりバランスを崩すよりも

転倒のリスクは減ります。

 

踵着地とワンセットで親指から

地面を掴む事をオススメします。

 

如何ですか?

足の親指を使う

 

詳しい足の親指の使い方

足の指や足底周囲の治療が必要な方々は

お気軽に治療院までご連絡下さい。

 

『日本人の「歩行形態」に関する研究』

https://www.nara-k.ac.jp/nnct-library/publication/pdf/h22kiyo10.pdf

 

治療院KAZU

院長 中井一欽

03-5742-1414

https://kazu-1414.com/course.htm