今回のテーマは身体を
足で上げるか?
肩甲骨の引き下げで上げるか?
クライミングにおける身体の上げ方を考察します。
皆様は身体の上げ方をどうされて
いらっしゃいますか⁈
私は身体の重心を落としてホールドに
ぶら下がった状態から握り
そこから足で身体を上げて
壁に入るムーブが主でした。
ボルダーでは背中で身体を引き付けて
壁に入る方が足の張りが効かせやすいので
その様な動きをされる方を多く見受けられます。
両者の違いは
肩を上げた状態から引いているか
肩を下げた状態から引いているか
の違いです。
私や身体を落として登る方々は
身体が上がり(胸郭)
最終的に腰が入って行かないと
ムーブが起こせない弱点があります。
ホールドが持てて固めて動く場合は
ムーブが起こせますが引き付ける動きを
先にしていないので
身体を上げる動きが制限されます。
それが肩甲骨を下げて
ムーブを起こすと楽に動けるので
最近は其方も取り入れてムーブを起こしています。
懸垂でも登りでも肩甲骨を下げて
身体を動かすと広背筋の効きが良いので
背中の使い方が分からない方や
広背筋が効きづらい方々にはオススメです。
肩甲骨の引き下げが分から無い方に
簡単にご説明致します。
先ず手を真っ直ぐに伸ばしてぶら下がる
鉄棒やフィンガーボートがありましたら
ぶら下がって下さい。
ぶら下がる筋力が無い方は
足が付いても良いですから
先ずは腕を伸ばしてぶら下がって下さい。
そこから、肩や肩甲骨を下げて下さい。
肩をすくませる動作があると思いますが
その逆で上がった肩を下げる動作を
腕を伸ばしてぶら下がっている時に行って下さい。
もう肩が下がっている方は大丈夫ですが
下げる余地があれば方は試す価値はあるかと
思います。
肩を下げた状態を後ろから見ると
肩が下がる事で首が伸びた見た目になります。
クライマーのアダム・オンドラが
首が長く見えるのは
肩を下げて広背筋を効かせているからかと
想像します。
肩が上がる状態で腕を引いたり固めたりすると
僧帽筋上部が働きやすいので
広背筋のスペックをフルで使うには
肩を下げる事をオススメ致します。
武術の妙技でも『沈肩』と言う動作があり
色々と通じるものがあるなと実感します。
沈肩は私のBlogでも過去に紹介していますので
宜しければ覗いて見て下さい。
如何ですか?
身体を上げるには
肩を下げる
なんだか頓知みたいですが(笑)
詳しい肩の下げ方
肩甲や骨周りの施術が必要な方々は
お気軽に治療院までお問い合わせ下さい。
『肩甲骨アラインと頸部筋群の関係について』
https://jsccnet.org/wp/wp-content/uploads/2016/06/2-21-24.pdf
治療院KAZU
院長 中井一欽
03-5742-1414
https://kazu-1414.com/index.html