今回のテーマは
上腕骨を外旋させる
脇を締める意識に上腕骨を外旋させる事が
使える事に気付きました。
肩を下げたり脇を締める動作は
ざっくり言うと身体の後ろ側の筋肉を使います。
脇が開いたり肩が上がった方が身体の側方や
前方での操作は行いやすいかと思います。
ただ力の連動や下肢や体幹からの力を
発揮する意味でも脇が開いたり
肩が上がらない方が理想的です。
その為に脇を締める為に
背中側の筋肉の広背筋を使います。
広背筋の起始は脊柱第七〜一二胸椎・腰椎仙椎の
棘突起と腸骨稜で停止は上腕骨小結節にあたり
広背筋を収縮させて上腕を伸展させると
広背筋が上腕骨の内側から小結節に付着していますから上腕骨が内旋して肘が外を向きます。
これは背中は効いて来ても脇は開く
と言う矛盾が発生しますので
其方を防止する為に上腕骨の外旋を加えます。
空手の三戦の構えや縦拳
下突きは肘が下がり上腕骨が外旋しています。
実際に上腕骨の外旋を意識して三戦の型を行うと
脇が非常に効いて来ます。
空手の型はまた詳しく解説しますが
一旦はシンプルな身体の操作で御説明致します。
それでは広背筋を効かせながら
上腕の伸展で普通に引いてみますと
肘が外を向いています。
次に上腕の伸展で上腕骨に外旋を加えると
肘が後ろを向いています。
次に肘を屈曲させながら上腕骨を外転させますと
これは横の動きなのでそれ程は内旋しません
ですが同じ動作を上腕骨を外旋させながら行うと
よりインナーの棘下筋や小円筋を動員しやすいので
脇の収縮感は上がります。
この上腕骨の外転と外旋肢位が分かり難い方は
横から見て肘と手が真っ直ぐになっている状態を
目安にして下さい。
クライミングで壁に入る時は必ずしも
肘と手は真っ直ぐにならないケースもありますが
意識的にその様な引き方をすると
脇が締まり固める力が上がると思います。
脇が締まり難い方、ロックが出来ない方に朗報です。
これは武術家にもオススメですので
また身体の使い方シリーズでも投稿します。
如何ですか?
上腕骨を外旋させる
詳しい上腕骨の使い方や腕の治療が必要な方々は
お気軽に治療院までご連絡下さい。
『筋の起始から停止までの作用を理解するための考え方』
https://www.jstage.jst.go.jp/article/keitaikinou/14/2/14_62/_pdf
治療院KAZU
院長 中井一欽