今回のテーマは
『目の動き』について
物を見るのには様々な器官が関わり空間認識が行われますが
その中の目の動きに司る神経に注目して
おさらいのつもりでまとめたいと思います。
先ずは
『視神経』
視神経は視交叉で半交叉して間脳の視床の一部
外側膝状体と中脳の上丘まで続き
視放線の神経繊維は外側膝状体から
後頭葉の視中枢で鳥距溝の下にある
舌状回に至ります。
視神経の障害では視覚状の問題が出て
球後視神経炎では一側全盲・障害側の対光反射が
なくなり正常ではない反応が見られます。
うっ血乳頭では脳圧上昇で視神経が脳脊髄液に
圧迫され盲点が拡大します。
他に瞳孔異常や視野狭窄、失明 下垂体腫瘍では
進行すると両耳側半盲になります。
次に眼球の運動では様々な筋肉や神経が関わり
その一つ『動眼神経』
動眼神経には副交感神経と運動神経が分布して
眼球の運動神経に内直筋・上直筋・下斜筋・上眼瞼挙上筋
副交感神経に瞳孔活躍筋・毛様体筋が支配しています。
動眼神経の障害では眼位が外方か外下方に偏位します。
上眼瞼挙筋の麻痺で眼瞼下垂が起こり
交感神経の障害でも軽度の下垂が現れます。
虹彩には
瞳孔活躍筋に副交感神経が瞳孔散大筋に交感神経が支配して動眼神経が麻痺すると副交感神経が含まれるので中程度の散瞳が現れます。
対光反射では動眼神経麻痺では直接反射は
消失・間接反射は保たれます。
動眼神経麻痺では眼球の内転が出来ず調整反射も消失します。
『滑車神経』
滑車神経は眼球運動の上斜筋を支配してるので
麻痺すると眼球はやや外方に回旋し視軸がずれ複視が現れ
このために頭と顔を健則に傾けて顎を引き代償性頭位を患者さんはとります。
『外転神経』
外転神経は眼球運動の外直筋を支配して麻痺すると眼球を外転出来なくなり眼球はやや内側に
偏位して代償性頭位では障害側に顔を向けます。
外転神経は伝統経路が長く
腫瘍・くも膜下出血・ヘルニアなどで
頭蓋内圧上昇で障害を受けます。
などが眼球の動きに関わる神経や障害になります
如何でしたか?
皆様が日頃簡単に行う眼球運動ですが
障害を受けると様々な疾患も関係しますので
もし異常を感じましたら専門医にご相談下さい。
鍼灸師の出来る対応では
眼球周囲の筋や神経の施術や眼精疲労です。
(眼精疲労のレポートです)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/imj/13/1/13_12/_pdf
後は眼球運動のリハビリ
https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2015/0/2015_1149/_article/-char/ja/
在宅ワークで眼球の動きが低下して周視野も狭くなりますので目の体操や広い空間での視野活動も大切です。
(歩行における視覚と運動感覚の適合性に関する研究)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/tvrsj/5/2/5_KJ00007553623/_pdf/-char/ja
詳しい眼球運動のリハビリや治療のお問い合わせはお気軽に治療院までお問い合わせ下さい。
(神経疾患引用)
治療院KAZU
院長 中井一欽
03-5742-1414
https://kazu-1414.com