クライマーの肩関節の故障
凍結肩(四十肩 五十肩)を検証する。
健康な肩は
上腕骨の下方回旋で腕が外転します。
(肩甲骨も伴いますが今回は上腕骨にスポットを当てます)
上腕骨大結節部分を触れると腕の外転で下方滑走しているのが分かります。
下のイラストの矢印が大結節です。
関節や軟部組織の癒着や損傷で上腕骨の下方滑走が不足すると肩甲骨の外転で補うので肩が上がります。
下のイラストを参考にして下さい。
その状態を改善させるためには、上腕骨の下方滑走が必要です。
クライマーや一般の方でもいらっしゃいますが
いかり肩や巻き肩の状態ですと関節を痛めやすいです。
(写真は肩をイカラセ肩と巻き肩にしています)
理想なのは
肩峰の部分を下げると痛めにくいですね
*私のブログ『沈肩墜肘』を参考にして下さい。
(肩を下げて沈肩墜肘にしています)
沈肩墜肘は首と肩の距離が広がるので首肩凝りの
予防にもなります。
クライマーの治療をしていて気付いたのですが
広背筋と大胸筋が緊張して上腕骨を内転(脇を締める動作)させているため腕が上がりにくくなっています。
登った後やレストの時は
*セルフケアとして大胸筋や広背筋のストレッチをしましょう。
大胸筋のストレッチしています。
何かにぶら下がりながら広背筋のストレッチをしています。
肩が上がると
上腕骨が下方回旋し難くなり腕が上がりづらい事が多いです。
脇の下を揉んだり、大胸筋や広背筋のストレッチをオススメします。
(細かくはローテーターカフも関与しますがここは省きます)
肩関節のメカニズムは複雑なので、故障やメンテナンスが必要な方はお越し下さい。
( イラスト筋膜リリーステクニック・肩関節拘縮評価と運動療法 引用)
治療院KAZU
院長 中井一欽