今回のテーマは
『横の腰を入れる』
最近は横腰の意識に凝っています。
横腰とは私の造語で骨盤の使い方になり
空手の動きや中国武術では腰を縦に回したり
腰を横に回したりします。
厳密には色々な動きが加わって上記の状態になるのですが
最近はナイファンチの型を行なっていて
気付いたのが腰の横を締める動きです。
骨盤を横に持ち上げる動作になるのですが
この持ち上げた骨盤と足が降りると同時に
技を出す重心移動と動作の一致に
腰使いがとても学びやすくなっていて
そのナイファンチは空手の型で鉄騎と呼ばれたり
初段から三段までありますが
今回は初段での動きを活用します。
さてこの動作ですが身体を正面に向いて左右横に
動くので骨盤を片方ずつ上下させます。
これが腰使いにとても重要で技を出す際の腰作りに最適だと思いました。
単純に骨盤を上下させるだけでもメリットはありますからナイファンチが分からない方も取り入れて頂けると宜しいかと思います。
最初はナイファンチ立ちから足を横に移動させるだけでも重心移動と骨盤の上下動の練功になりますからそちらから始めて
それが慣れて来たら閉足立ちから片足に重心を移し骨盤を持ち上げてナイファンチ立ちの動作をやられると理想です。
(閉足立ちは両足を閉じた立ち方です)
以外と足を横に揃えた状態から横に歩くのは難しくて身体を正面に向けながら軸を保つと尚更です。
太極拳でも馬捗の移動がありますが
空手でナイファンチの移動も良い鍛錬になりますのでオススメですよ。
型は覚えるのが大変ですからまず足運びから始めましょう。
足のスタンスは肩幅よりやや広めで体重は両足に均等にかけて
(両足の間に片足の膝を曲げて地面についた時に拳が一つ入るくらいのスペースです)
爪先はやや内側で膝を少し曲げて横に張り出す感じで
身体を正面に向けたまま重心の上下動をなるべく無い様に横に動いて下さい。
右に動く場合は先ず右足に重心を移して
左足を右足の前を通し右足の横に置き
左足に重心を移して
右足をナイファンチ立ちのスタンスまで送ります。
この送る時の重心移動と腰使いが技に生かされます。
やってみると分かりますが爪先が真っ直ぐだと足を送り出したり重心移動の時にやり難くなり爪先が内側を向く事で力を逃さずに技に繋げられます。
そして
骨盤を上手く使わないとバランス良く動けないので良い鍛錬になりますよ。
先ずはバランス良く左右動ける様に練習してみて下さい。
その内に足に根が生えた様に大地をしっかり踏める様になります。
(型の中では鉤突きの方向に顔を向けますが撮影様に正面を向いています)
クライマーでは
足を残す鍛錬に
武術家では
より下半身の強化に
一般の方や高齢の方々では
足のエクササイズや転倒防止にオススメです。
高齢の方や足腰が弱い方は横に足を交差させるので絡まり転倒の危険性もありますからくれぐれもお気を付け下さい。
如何ですか?
横の腰を入れる
詳しい骨盤の使い方や
腰や骨盤周囲の治療が必要な方々はお気軽に治療院までお問い合わせ下さい。
治療院KAZU
中井一欽