chiryouin111’s diary

治療院KAZUです ^ ^ 健康に関わる事 理想的な身体動作を追求して行きます。

身体の使い方シリーズ105『変形性膝関節症と武術の関係』膝を痛めずにトレーニングをするには⁈関節の構造を意識した練功を考える。

今回のテーマは

『変形性膝関節症と武術の関係』

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変形性膝関節症はOA(以後OAと称します)

 

大腿骨外旋・脛骨関節内旋で生じる事が多く

膝の内側の関節面が狭く外側に膝関節が変異して起きる疾患で

大腿筋膜張筋や腸脛靭帯の緊張が強く内転筋が弱い傾向があります。

(関節内の靭帯や軟骨などの軟部組織も関係しますが今回は割愛させて頂きます)

 

骨盤が男性より女性の方が出産の必要性から

骨盤が大きく股関節の間が広いため

女性の場合は爪先を内側に締めて距骨と脛骨が内旋していますが大腿骨は外旋しているケースが

多く起きやすい疾患で

膝を締めよう締め様とする際に膝関節が内反します。

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膝関節伸展では大腿骨不動で脛骨外旋のスクリューホームムーブメントが起こり関節の剛性が上がりますが歩行時では逆の事が起こります。

(以下は過去に書いたスクリューホームムーブメントのブログです)

https://chiryouin111.hatenablog.com/entry/2020/09/08/%E8%BA%AB%E4%BD%93%E3%81%AE%E4%BD%BF%E3%81%84%E6%96%B9series%E3%81%9D%E3%81%AE62%E3%80%8E%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%A0%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%A1

年齢が上がったり関節の剛性が弱いと伸展時でも脛骨内旋が起こり関節の剛性が下がると変形の可能性も出て来ます。

(以下はスクリューホームムーブメントの論文です)

https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/23/1/23_1_11/_pdf

そして

武術で腰を落としたり太極拳の馬捗の動きでも

大腿骨外旋・膝関節内旋を取る事が多くて

大腿筋膜張筋や腸脛靭帯が緊張して内転筋は緊張させる必要が少なく

膝を痛める武術家も少なくありません。

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この写真が馬捗站燈になり

太極拳では纏絲勁 (てんしけい)

と言う妙理があり一定の張力を保ちながら身体を

螺旋状の動かせます。

その為に馬捗の姿勢は連動を生む為にも

重要ではあり練功でよく用いられますが

関節の状態や筋肉の張力を間違えると

痛める原因になり

無理に膝関節を曲げると膝関節の原因にも

なります。

 

そこで痛め無い為にはどうすれば良いのか?

考えて行きたいと思います。

 

私は馬捗站燈をだいたい20年続けて

空手を30年以上続けていますが

今のところ膝を痛めていませんから

少なくともやり方は間違えていなのでは⁈

と思われます。

 

武術では身体を緊張させない

溜まった力は技として転換する原理原則が

あります。

 

関節は不可逆的に力が伝わり続けると変形して

その構造が破綻して0Aの様な症状が出来上がり

構造に対して適切な負荷であれば関節の変形を

防げると考察します。

 

その方法として脱力を上げる事がありますが

膝を曲げる時に100kgのバーベルを担いで

しゃがむのと

自分の体重を支えるために

しゃがむのとは違い

 

力を必要以上出さずにしゃがんだ時に

如何に最小限の力で腰を落とせるかが

重要で脱力に近づくのではと思います。

 

折角、鍛錬するのでしたら身体を壊したら

意味がありませんから固有の感覚を鍛えましょう。

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(膝の弱い方は無理に腰を落とさない方がオススメです)

股関節と膝関節と足関節を雑巾に例えると

搾り続ければ負担はかかると思いますし

 

関節面も同じで長時間捻り同じ負荷がかかり続けると

壊れるイメージがしやすいかと思います。

 

なるべく捻り過ぎない捻れたら

解放する事が大切なのでは⁈と考えます。

 

武術の鍛錬は単純に筋力を鍛えるだけでは無く

感覚器を鍛える必要があります。

 

正い感覚を養う鍛錬と

良い師に巡り合う事がベストだと思います。

 

レーニングは刺激の量がとても難しく一つの指標は痛みを伴わない事です。

 

痛みは身体を守る信号になります。

発現したら無理せずに中止したり

痛みが継続する様でしたら専門医にご相談下さい。

 

如何でしたか?

変形性膝関節と武術の関係

私なりの考察ですからご了承下さい。

 

詳しい練功の仕方や膝の治療が必要な方々は

お気軽に治療院までお問い合わせ下さい。

 

治療院KAZU

院長 中井一欽

03-5742-1414

https://kazu-1414.com