今回のテーマは
『幻肢痛』
幻肢痛は何らかの理由により切断した部位が痛む症状になり
本来なら無いはずの部分が存在するかの様に感じてしまう不思議な状態ですが
脳が動かせない部位に対して反応している様です。
人間には感覚を統合的に判断して情報を処理しています。
これを感覚統合と言います。
https://www.riken.jp/press/2018/20180314_1/
それでは面白いお話しを
皆様は
ゴムの手錯覚をご存知でしょうか?
これは錯覚を利用した実験で証明されていて
ついたてを隔てた所に片手をテーブルの上に乗せて
反対の手はテーブルから下ろします。
(ついたてで左手は見えません)
そしてゴムの手をついたてを隔てた所に置きます。
テーブルの上についたてを隔てて
自分の手とゴムの手が乗っている状態です。
そしてゴムの手を眺める様に指示を出して
手とゴムの手を同時に触れて行きます。
その状態を続けているとゴムの手が自分の手の様に感じてしまう。
これは視覚と皮膚感覚を使った錯覚で
これを幻肢痛の治療に使う事もあります。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sobim/39/2/39_69/_pdf
次に幻肢痛の痛みは感覚運動野の入力障害の
説もあり健則を鏡に写して動かす事で患側も
視覚と運動感覚の錯覚から動いていると
脳が感覚統合で認識して
痛みが改善するリハビリもあります。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrmc/55/5/55_384/_pdf
何方も知覚と運動感覚の錯覚を利用した幻肢痛の治療になり
人は生まれてから様々な経験から感覚を学び
その経験値から色々な事をイメージ出来ます。
映画である場面を見ると経験をした事なら
感覚をイメージ出来ますが
実際に身体には何も感じません。
それは身体の感覚器が刺激されないからです。
実験の様に自分の身体を用いれば感覚の情報によっては錯覚の様な事が起こります。
是非、幻肢痛に悩んでいる方がいらっしゃる場合には取り入れてみられて下さい。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsam1981/56/2/56_2_108/_pdf
如何でしたか⁈
詳しい幻肢痛の治療や説明が必要な方々は
お気軽に治療院までお問い合わせ下さい。
(認知バイアス事典イラスト引用)
治療院KAZU
院長 中井一欽
03-5742-1414
https://kazu-1414.com