今回のテーマは『股関節を開く』
今までの私の感覚では股関節を開く動きは
鼠蹊部を伸ばしていましたが
新しい感覚の股関節を開く動きは
骨盤を後傾しながら脛骨の内側を意識して
大腿骨を外旋させます。
鼠蹊部を伸ばす動きは丹田を相手の下に入れて重心を取りやすいですが
上体が後ろに行き腰滑りになやすいです。
一方で
骨盤を後傾しながら大腿骨を外旋する動きは
股関節の緻密結合性が上がり
前鋸筋が作用しやすくなり
骨盤と肩甲骨の一体感が出て
力が逃げません。
ふとももを外側に回しながら股関節を開き
膝から下の内側のラインを意識しましょう。
如何でしたか⁈
股関節を開くお話し。
クライマーでは
肩が胸郭と一体化し股関節の力が逃げずに足が踏め体幹の安定感が上がります。
武術家では
突きや蹴りを出した時に関節から力が逃げずに相手に伝わります。
一般の方では
肩甲骨が体幹に固定され肩が上がり難くなり
肩凝り予防や
骨盤が後傾するので腰椎が前弯せず
腰痛予防になります。
股関節に疾患がある方は骨盤を前傾にして大腿骨骨頭の被覆率を上げますが
腰に負担がかかります。
健康な状態でもそうでなくても
骨盤を後傾した状態で
腰椎の前弯を無くす様に背中を張れば
腰痛にもならずに股関節の緻密結合性は上がりますよ。
背中の話しはまた違う機会に書きたいと思います。
股関節を開くお話しや肩甲骨・骨盤周囲の
治療が必要な方々はお気軽にお問い合わせ下さい。
治療院KAZU
院長 中井一欽
03-5742-1414
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