今回のテーマは
『膝をしめる』です。
膝は
X脚
O期
反張膝
様々ありますが
私なりの観点で
膝の関節が安定する状態を解説致します。
膝の関節の緻密性は股関節と比べて低く
大腿骨と脛骨の間には半月板等の軟骨で
埋まっています。
骨と骨がぴったりくっついていないので
関節が多少変形しても
ある程度の可動域は維持出来ます。
膝が変形している方は
痛みを伴いながら
歩行が可能だったり
可動域は
減りますが無くなったりしません。
膝の関節は不安定で怪我も多く
変形しても融通が利く部分もありますが
なるべくなら
変形させずに全うさせたいですね。
理想的な動きでは無くとも使えてしまう膝関節
正しく使うにはどうしたら良いでしょうか⁈
そのための方法を考えて行きたいと思います。
その1つの目安が
『スクリューホームムーブメント』です。
スクリューホームムーブメントとは⁈
大腿骨と脛骨の骨の構造から
膝が伸びきる30°くらいから
脛骨が10〜15°外旋(外側に回る)
この動作がとれなくなると
膝の変形や
筋肉の過緊張
靭帯の張力が弱くなったと見なします。
スクリューホームムーブメントの
正常な動作がとれなくなると
つま先が外を向いたり
内側を向いたりします。
それには骨盤の動きも関係していて
下降性運動連鎖で解説すると
(運動連鎖とは関節の動きが隣の関節に及ぼす影響)
つま先が外側に向く方は
骨盤後方回旋により大腿骨が内旋して脛骨が
に外旋します。
クライマーでは正体タイプです。
空手家では騎馬立ちタイプ
武術家では重心の低いタイプ
つま先が内側を向く方は
骨盤前方回旋して大腿骨が外旋して脛骨が
過剰に内旋します。
クライマーでは側体タイプです。
空手家では三戦タイプ
武術家では重心の高いタイプ
*運動連鎖は上記の2つ以外にも様々ありますのであくまでも参考に捉えて下さい。
他に
反張膝の方は
つま先着地により下腿三頭筋が収縮して
脛骨が後ろに引っ張られて
膝が過伸展します(膝が伸び過ぎる状態)。
(反張膝の状態は脳梗塞後遺症や関節の柔らかな方に多いです)
対処方法は
踵着地か足裏全体のフラット着地が理想です。
X脚やO脚は下記のイラストにある様に
骨盤の動きで
骨盤が前傾・前方回旋
大腿骨が内旋で
膝が内側に入ったり(X脚)
骨盤が後傾・後方回旋
大腿骨が外旋で
外側に入ったり(O脚)
します。
膝の関節は
筋肉の過緊張や靭帯・半月板の損傷で
スクリューホームムーブメントが
とれない事もあります。
膝の状態を自分では
なかなか判断し難いです。
当院にて診断が出来ますので
お悩みの方は
お気軽にお問い合わせ下さい。
(スポーツ障害理学療法ガイド・膝・足関節障害イラスト引用)
治療院KAZU
院長 中井一欽
03-5742-1414