chiryouin111’s diary

治療院KAZUです ^ ^ 健康に関わる事 理想的な身体動作を追求して行きます。

身体の使い方seriesその22 空手家・クライマーの『引き手』を前鋸筋と広背筋で考察致します。一般の方にも肩コリ背コリの予防にオススメですよ!!

今回のテーマは『引き手』です。

空手の引き手

ライミングの引き手を

 

私なりの視点で検証します。

 

先ずは

空手の引き手について

 

深く引く場合は前鋸筋を優位に使い

 

浅く広く場合は広背筋を優位に使います。

 

『深い引き手』は遠い間合いに有利で

 

『浅い引き手』は近い間合いに有利です。

 

空手には様々な流派があり

身体の使い方が違います。

 

私の修行した

極真空手では

 

引き手は深く

胸の位置くらいでした。

 

(極真空手創始者 大山館長は松濤館出身で伝統派でも高い方の引き手でした)

 

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これくらいです。

 

次に

伝統派の首里手では

引き手を浅く引き腰の位置くらいにします。

(首里手でも高い引き手もあるそうです)

 

一説では

武器や刀を使う際に

引き手は腰の位置が有利で

低くくなったとも言われています。

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クライマーにこの原理を当てはめてみると

 

『肩ロックタイプ』

引き手の深い

前鋸筋優位型

 

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クリンプ系ホールドや

クラッシックな課題が

得意なタイプ

 

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(引き手を深くしています)

 

 

次に

『コンプレッションタイプ』

引き手の浅い

広背筋優位型

 

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ボテやスローパー等

近代クライミングが得意なタイプ

 

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(引き手を浅くしています)

 

 

タイプによって意識が高い筋肉が違いますが

(厳密には両方とも働いていますがどちらが優位かで分けています)

 

 

空手の引き手も

 

ライミングの引き手も

 

『肘の角度』

同じにして写真を撮りました。

 

 

その状態で言える事は

 

 

『引き手が深い』と

 

身体のタメを使い

反動を利用しやすいので

 

空手では

身体のタメを使って

威力のある突きが打て

 

ライミングでは

遠い間合いから

スピードを出して

離れたホールドを掴めます。

 

 

 

『引き手が浅い』と

 

身体のタメは使えませんが

一瞬で出力を上げるために

大きな筋肉(大胸筋や広背筋)が

動員されて

パワーが出せ

 

空手では

間合いが近くても

強い突きが打てたり

 

ライミングでは

身体がパツパツの状態でも

デットで悪いホールドが止まったりします。

 

 

 

貴方はどちらのタイプでしょうか⁈

 

自分の優位に働く筋肉を意識して

レーニングすれば

運動能力の向上に繋がります。

 

一般の方にも

空手や

ライミング

引きから

手を伸ばす動きは

肩甲骨が動くので

肩コリ背コリの予防になります。

是非お試し下さい。

 

皆様の少しでもお役に立てれば幸いです。

 

前鋸筋や広背筋の質問

治療のご要望等

お気軽にお問い合わせ下さい。

 

(肩関節の拘縮評価と運動療法イラスト引用)

 

治療院KAZU

院長中井一欽

03-5742-1414

http://www.kazu-1414.com/index.html