①解説編
クライミングや武道 各種スポーツで足腰が大切で下半身の力を上半身や手に伝達すると言われますがどの様な事でしょうか?
私も武道を稽古していた時に『地面を蹴らずに踏む事が大切』と感じていました。
その時は
感覚的には理解していましたが説明が難しかったです。
その理屈を
最近分かってクライミングや他のスポーツにもつながる事が納得出来ました。
先ず
『踏む』と言うのは身体を伸ばす『押す』行為で
自分の手足が外側に広がる。
『蹴る』と言うのは『引く』行為で自分の身体に手足が近づく事です。
そして
踏むのは大地を押す行為で床反力が発生します。
”体重計に乗ってはりが固定された状態から〜“
体重計に乗ってそのまま台を踏むとメーターが大きく動きます。
”グルグル回ってますねー“
大地だと実感しにくいですが、それだけの力が自分に跳ね返って来ています。
それを巧く使い運動エネルギーに転換します。
”少し踏んだだけで100キロ近い 重さが掛かります”
②実用編
クライミングだと、フットホールドをしっかり足で押さえる。
ムーブを起こす時に、手の引きつけが強いと身体が浮いてしまい足でホールドが押せません。
先ず
足で踏んでから手で引くのが一番エネルギーを効率良く使えます。
武術も同じで
上半身だけでパンチを撃つと重心の浮いた軽い突きになるので足で地面を踏んでその連動を手に伝えます。
蹴りも同じです。
スポーツでも
緊張したり肩に力が入ると身体が持ち上がり地に足が付きません。
足の裏で大地を感じて しっかり踏みしめていると重心も下がり緊張も和らぎます。
一般の方にも言えます。
緊張したり身体がガチガチになった時は足の裏を意識して大地をしっかり踏んで下さい。
そして深呼吸を数回繰り返しましょう。
心と身体も落ち着ついて来ます。
大切なのは、『足で大地をしっかり踏む事』です‼︎
治療院KAZU
院長 中井一欽