chiryouin111’s diary

治療院KAZUです ^ ^ 健康に関わる事 理想的な身体動作を追求して行きます。

身体の使い方シリーズ『円襠』今回は股関節の術理 クライマーさん 武術家 アスリートに大切な妙技

今回は、股関節の使い方

円襠(えんとう)

股関節をアーチ型にして丸く開く妙技です。

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骨盤の構造は

仙骨が要石になって

腸骨・恥骨・坐骨で構成された

骨盤輪が安定して(骨盤の中心の丸い部分)

体幹から骨盤に

大腿骨から骨盤に力が伝わります

上からの力は体幹から骨盤へ

下からの力は大腿骨から骨盤へ

その中央に

仙骨が骨盤輪のバランスをとる。

骨盤輪の強度は、仙腸関節仙骨の適合性と安定性に依存します。

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『 円襠』

①先ずは基本的な立ち方が

足のスタンスは肩幅くらいで

膝と爪先が同じ方向に向く

足の裏全体に均等に体重を乗せ

重心はやや踵より。

 両足に均等に体重を乗せ立ちます。

 

一般的なウェイトトレーニングは、股関節のStiff-ness(剛性)には向きません。

股関節の状態をニュートラルに保つ鍛錬が必要で

股関節を抜く(緩めると)と遠心性収縮で重心が安定します。

 

②立ち型から『円襠』にするには

足関節 膝関節 股関節を少し屈曲させて

大地を押さえ付ける様に立ち

その状態から形を変えず、下半身の力を抜いて行きます。

すると、フワッとした感じで更に重心が少し下がり

腸腰筋が働きやすい。

そして仙骨を前に押し出す様にして鼠蹊部を開きます(その時に股関節はアーチ型、骨盤輪は丸く保つイメージをして下さい)。

その状態が『円襠』です。

 

下半身からの力を体幹に伝えるには

股関節がもっと上の腸腰筋の起始部から存在している様に

上手く稼働させます。

その為には、足を股関節から曲げると言うより

お腹から曲げる(お腹の力を抜く)感じです。

 

武術では、丹田歩行と言って腹から歩く歩法があり

股関節を屈曲して(引いて)足を出さず

足の付け根が股関節より上なあるイメージでお腹から足を出して行きます。

 

戦いの場面では相手にプレッシャーが切れるので身体を引かずに圧を加えます。

丹田を意識したり腰を上手く使い、足を体幹からコントロールする。

 

武術では

丹田を上手く使え、腰が重くなり

蹴りが強く

突きも、足腰が決まり重くなります。

 

ライミングでは

体幹の意識が高まり

ルーフが強くなり足が切れにくく

鼠蹊部が開くので、壁に入りやすい。 

 

スポーツでは

手足に力が伝わりやすい。

セットプレーでも当たり負けしない

身体の芯が安定します。

 

健康面では

腰椎の過度な前弯・後弯を防げるので

腰痛の予防になる等

 

その鍛錬に『円襠』は最適なので仙骨を中心に

骨盤輪を綺麗に保つと股関節がアーチ型になります。

是非、感覚を養って下さい。

 

治療院KAZU

院長 中井一欽

http://www.kazu-1414.com/