chiryouin111’s diary

治療院KAZUです ^ ^ 健康に関わる事 理想的な身体動作を追求して行きます。

骨格の仕組みシリーズその1『指』クライマートークで盛り上がるどの指が強いか⁈解剖学的に考察します。クライマー・武術家・武器を握りる方にオススメです。

今回は、指のお話しです。

クライマートークで盛り上がる

ポッケ(一本指)やツーフィンガーでどの指を使うか等です。

 

では、関節の構造を元に理想的な指を考察してみたいと思います。

 

指は、五本を巧く使い 物を握ったり細かな動作を行います。

指先から、末節骨 中節骨 基節骨 中手骨(人差し指から小指まで)親子は1つ骨が少ないです。

 

その中手骨(手の甲の骨)5本と手根骨(手首の骨)が8つあります。

手根骨には、遠位手根列と近位手根列に分かれます。

遠位手根列には、大菱形骨 小菱形骨 有頭骨 夕鉤骨 

 

近位手根列には、舟状骨 月状骨 三角骨 豆状骨

になります。

 

遠位手根列は近位横アーチを形成し

中手指節関節(MP)関節は遠位横アーチを形成します

そして

第2、3中手骨(人差し指と中指)と『強靭な靭帯で結合』して

縦アーチを形成します。

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中心は有頭骨頭です(中指の根元の骨) 

その理由から

中指の剛性が高いので力が入りやすく

ライミング等で登った後に中指に張りを感じたり痛めやすいのは

有頭骨と中手骨の剛性が高く縦アーチの中心ですから、たくさん仕事をします。

 

空手の拳も中指と人差し指のゲンコツ(MP関節)を使用します。

下の写真の丸印の部分です。

ここを使うのには重要な意味が有りますが、長くなるのでまた次回にでもご説明致します。

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逆に弱い部分だとボクシングや武術でも骨折が多い薬指や小指の中手骨で

俗に言う『ボクサー骨折』です。 

 

その先程ご説明致しました

横アーチと縦アーチで手の剛性が高まり1つの塊となります。

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よって ワンフィンガーで中指は有頭骨との剛性が高く人差し指より

【中指がオススメです】

 

ツーフィンガーは中指 薬指より

剛性が高く縦アーチの中心

【人差し指 中指が理想です】

 

 

*詳しく説明が不要の、方はここから読んで下さい。 

要するに、指の中で強いのは人差し指と中指になります。

《ワンフィンガーでは中指》

ツーフィンガーでは人差し指と中指ペア》

が理想だと思います。

 

 人差し指と中指は剛性が高く 引っ掛けたり 支えたりするのに適していて

親指 薬指 小指は握り込んだり対立動作等 挟んだりするのに適しています。

 

刀や棒を握ったり、投げ技で道着に引っ掛ける時は

親指・薬指・小指に力を入れ 人差し指・中指は引っ掛ける位が丁度良いと思います。

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(イラストは模式的に描いています)

 

是非、参考までにトレーニングに励んで下さい。

(拇指を親指・環指をわかりやすく薬指・示指を人差し指と表現してます) 

*強いからと言っても同じ指を酷使すると痛めやすいので、バランス良く鍛えて下さいね。

 

少しでも皆様の参考になれば幸いです。

 

次回は、武術的な拳の握り方やクライミングのカチ等を考察したいと思います。

(手と肘 手関節の痛み・筋骨格系のキネシオロジー イラスト引用) 

治療院KAZU

院長 中井一欽

http://www.kazu-1414.com/index.html