站椿功(たんとうこう)
立ちながら行う禅で
スタティックな感覚を養い『立禅』とも呼ばれています。
足を肩幅に開き、膝 股関節を軽く曲げ
手で大木に抱きつく感じで構えて
15分〜30分くらい立ち続け
最初は辛くてもその内 慣れて楽になって来ます。
時間が無い方や辛い方は、数分でも良いのでチャレンジして下さい。
ちなみに、ちょっとキツイですが
股関節の抜き(脱力)を得やすいのと
足腰の抗重力筋を鍛えられるので
私は、空手の騎馬立ちや中国武術の馬捗站椿で
腰を落とすのをオススメします。
以前からご説明致しました 身体の使い方シリーズ
『沈肩墜肘』肩を落として肘を下げる
『抜骨』肩甲骨の抜き
『立身中正』背骨を真っ直ぐに
『円襠』股関節の抜き
を合わせて立ちます。
キックや 顔面有りの格闘家は、頸をの伸ばして下さい(空間把握能力が顔面部まで広がります)
クライマーも身体の軸や肩甲骨の意識を高める為には有効だと思います(巻き込み肩防止にも!)
トレーニングは、多くの時間を費やしたり
常に身体に負荷をかけ続ける事も大切ですが
武術 クライミング 各種スポーツでは個々の特異性を磨き
動きの中で、感覚も磨かないと上達しません
上手く立つ為には抗重力筋を適度な緊張で使います。
『站椿功』
構えた時に、脱力してピタッとくる位置に身体の弱い部分(抗重力筋)を合わせます。
重力に適応しながら、呼吸は腹式呼吸で
眼を軽く閉じ、三眼(眉間)で全体を見る様にして瞑想を行います(集中すると自分の心臓の音が聞こえます)。
外科医 歯科医 鍼灸師の先生方も手元で細かい動きを行い身体が捻れやすいので
身体の中心で意識をコントロールするのに站椿功が最適です。
ただただひたすら立ち続ける鍛錬は
地味ですが、それぞれの意味を持たせ
場所をとらず出来ますので
是非、行ってみて下さい。
治療院KAZU
院長 中井一欽
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