『立身中正』
背骨のポジションです。
背骨を真っ直ぐに保ち
抗重力筋を優位に使います。
脊柱は
頚椎7個
胸椎12個
腰椎5個
仙椎5個
尾椎3〜5個
になります(仙椎、尾椎は20代から癒合して一つの骨になります)。
筋繊維の種類は3種類ありまして
速筋 (FF)
中間筋(FR)
遅筋(S)
抗重力筋は遅筋
疲れにくい
遅酸化的 でミトコンドリアと酸化酸素、ミオグロビンが多く赤筋で この運動単位は神経細胞が小さく 閾値が低く 疲労しにくい 神経伝達速度は遅い等の特徴。
正しい姿勢は、重力に拮抗して抗重力筋を上手く使います。
楽で動きやすく疲れにくい。
合気道の植芝盛平先生も池に泳ぐ鯉の動きをヒントに身体のサバキ方を見出されたそうです。
魚や蛇等は、同じ脊椎動物のなかで背骨の動きがとても自由です。
頚椎 胸椎 腰椎 仙骨 尾骨を意識して真っ直ぐ立ちましょう。
骨盤を前傾させ過ぎると、胸が前に出る姿勢
(筋緊張が強い状態)
骨盤を後傾させると猫背になる
(腰が引けた状態)
ニュートラルなポジショニングが自然体で
理想的な身体。
立身中正にするには
イメージすると、頭のてっぺんから棒がどんどん空に向かって伸びて行き
お尻から地面にどんどん、棒が下がって地面に入って行く感じで
身体が力まない状態にします。
壁に入って、バランスをとる等
武術では、攻守の重心移動がスムーズ
軸を崩されにくい
スポーツでは、四肢 空中での身体のコントロールがしやすい事や、
コンタクトスポーツでは、相手にプレッシャーをかけやすく
重心が安定して
相手の動きを交わしやすい等。
是非、トレーニングや日常の中で身体の軸を意識して下さい。
治療院KAZU
院長 中井一欽