前回の投稿で大腿骨の外旋 内旋について書きました。
極真空手で修行した経験から
外旋 内旋を意識出来る
空手の構えをご紹介します。
先ずは、三戦立ち
正面を向いて、一方の足を半歩分前に出して両つま先を45°に絞る
腕は、拳を握り肘を90°くらいに曲げ
肩の高さで外側にひらく(手の甲が正面)
この立ち方は、膝が内股になり非常に安定感があり
諸説では、揺れる船の上での戦いに有利だとされています。
上半身も脇を締め腕を外旋させるので武術では大切な広背筋に力が入ります。
三戦立ちで大切なのは、身体を締め大地を踏んだ力を螺旋狀に手に伝える事です。
身体の中心軸も意識し易いですし、息吹きと言う丹田呼吸(逆腹式呼吸)の鍛錬にも使われます。
クライミングで、キョンや身体を内側に絞るムーブが苦手な方に効果的です。
次は騎馬立ち
正面を向いて足を横に肩幅の二倍くらい開きます。
足は真っ直ぐ正面を向いたまま腰を落とし膝を外側に開き大腿骨を外旋させます。
足の内側に力を入れて、大腿が床と平行になる位まで腰を落として下さい。
足腰の鍛錬にも効果があり、股関節が開きにくいの方やクライミングで正体の苦手な方には効果的で
腰から下を柔らかく使う事が大切です。
この立ち方は、馬にまたがっている状態に似ているので騎馬立ちと呼ばれています。
お相撲さんの四股立ちに似ていますね。
中国武術にも馬歩站椿(まほたんとう)と言う、騎馬立ちの様な形で行う立禅(立ったままで行う禅)もあります。
(写真 極真空手入門から引用)
以上、二つの立ち方ですがクライミングや身体意識の改善に繋がれば幸いです。
KAZU