chiryouin111’s diary

治療院KAZUです ^ ^ 健康に関わる事 理想的な身体動作を追求して行きます。

身体の使い方シリーズその12『虚領長勁』首の妙技です。武術家 クライマー スマホ首 頚椎疾患等の予防 一般の方々にもオススメです‼︎

今回は首についてお話ししたいと思います。

        『虚領長勁』

武術の用語で

きょれいちょうけい

と読みます。

 

首の骨を真っ直ぐに伸ばした状態です。

 

以前に紹介させて頂いた

立身中正は

背骨を自然なS字カーブにする妙技で

 

虚領長勁は

主に『首 』を自然な状態にします。

 

意識としては『うなじ』を伸ばし顎を引く感じです。

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頚椎が伸びると胸椎にも及び

猫背が改善されます。

 

 

 

 スマホやパソコンのディスプレイを眺めていると顔が前に倒れます これも良くないですね。

 

ライミングでも引きつけて背中が丸くなると首が反った形になります。

これも頚椎に負担がかかりますので

反り過ぎにご注意下さい。

 

胸を張って姿勢を良くしようとしても

上半身に力が入り無理な体勢になりがちです。

 

『虚領長勁』で

頚椎を伸ばす事を意識すると

 

胸椎 腰椎には

脊柱起立筋や広背筋が付着しているので

胸や腰も自然に伸びて背中や腰の負担も和らぎます。

 

そして

首や肩 背中の疾患にも影響があり

 

姿勢が改善されると結果的に痛みや辛さから開放されやすくなります。

 

 武術家にとっても

顎を引き身体の軸が自然に作れ

力を発揮しやすい状態になり

 

クライマーには頚椎疾患の予防や

首の可動域と視野も広がりムーブがおこしやすいです。

 

一般の方にも

姿勢の改善

頚椎症の予防

肩凝り首凝りの予防や

痛みにくい身体作り等

 

様々なメリットがあります

是非お試し下さい。

 

 虚領長勁の作り方

首の疾患のご相談は

お気軽に治療院まで問い合わせ下さい。

 

治療院KAZU

院長 中井一欽

http://www.kazu-1414.com/index.html

肩関節の筋肉ローテーターカフ棘下筋を伸ばす肘打ちストレッチを紹介します。肩関節が拘縮している方 可動域の狭い方にオススメです。

今回は

以前に触れました

肩関節のストレッチを御紹介致します。

 

肩関節を繋ぐ肩甲骨と上腕骨

 

それに繋がる筋肉

『ローテーターカフ』

棘上筋

棘下筋

小円筋

大円筋

肩甲下筋

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今回はこの中から

『棘下筋』

のストレッチをご紹介致します。

 

 題して

『肘打ちストレッチ』です。

 

武術では『猿臂』と言って

肘を使った

当て身があり

その動きをストレッチとして活用して行きたいと思います。

 

 

まず医学的に

 肩のポジョンには4つあり

肩甲骨と上腕骨の位置で変わります。

 

zero ポジョン

以前お伝えした『立甲』のポジョン

 

1st 肢位クライミングでは脇を絞ったポジョン

 

2nd肢位クライミングでは肩を入れたポジョン

 

3nd肢位これは腕相撲等で使うポジョン

 

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1st 肢位

脇を閉めた状態

 

ライミングでは脇を閉じた引き付けの位置

空手では引き手の位置

上着の袖を下で通すポジョン等

 

上腕骨が外旋して

棘下筋上部繊維が収縮します。

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それに適したストレッチが『中段の猿臂』です。

上腕骨を内旋させる事で棘下筋上部繊維が伸びます。

丁度 中段の猿臂がその動きに適していると思います。

 

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2nd肢位

ライミングでは肩を入れてた位置

日常生活では上着を上で袖を通すポジョン等

 

 

上腕骨が外旋して棘下筋下部繊維が収縮します。

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それに適したストレッチが『上段の猿臂』です。

丁度

上腕骨が挙上した位置で内旋させますから

棘下筋下部繊維が伸びます。

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上段 中段のポジョンで

どちらも上腕骨が内旋して棘下筋がストレッチされ

上部繊維

下部繊維

が個々に伸びて

 なかなか効果的ですよ。

 

 

是非

コンディション調整に取り入れて下さい。

 

やり方が分からなかったり

肩関節のケアが必要な方は

治療院にお越し下さい。

 

『筋骨格系のキネシオロジー』『外来超音波診察』『 首・肩関節の動きとしくみ』『肩関節拘縮の評価と運動療法』イラスト引用

 

治療院KAZU

院長 中井一欽

 http://www.kazu-1414.com/index.html

身体の使い方シリーズその11『重心移動』運動ではとても大切です。クライマー 武術家 一般の方にもオススメです。応用では武術の極意を少し解説。

今回は重心移動について書いてみたいと思います。

 

地球上で生活していれば必ず重力の影響を受けます。

良いアスリートや武術家は

 

重力に適応しています。

 

重力は下向きに働く力です。

 

上向きに働く力が『床半力』です。

 

両者の力が釣り合って立つていられます。

 

その中心が『重心』です。

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ジャンプする時は地面を踏んで重力よりも床半力を強くして重心を上に飛ばします。

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左右や前後に移動する時は関節を使って身体を回転させながら重心を移動させます。

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右に移動したい時は右足に重心を乗せて左足を踏みます。

 

左に移動したい時は左足に重心を乗せて右足を踏みます。

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前後に移動する時は、右足を前の時は左足を踏む

左足の場合は右足を踏む。

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当たり前の事ですが何となくやっているので

体制が悪かったりバランスの崩れた時に

重心の移動がちゃんと出来ていないと

動作がスムーズに行えません

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(支持基底面が真下の時は釣り合いやすい)

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(身体の傾きで重心が崩れる時は上半身と下半身の重心でバランスをとる)

 

 

ライミング

武術や

コンタクトスポーツでは

 

さらに

シビアな重心移動が求められます。

 

コツは股間節を意識して

移動する側の重心を乗せている足は

極力

力を抜き地面を踏みすぎ無い事です。

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力を出す方と抜く方のバランスが大切だと思います。

 

応用編では

ライミングでは踏みにくいフットホールド

コンタクトスポーツでは相手と力が拮抗している時は

 

一瞬

膝や股関節を緩ませて

 

(武術では股間節・膝の抜きと言います)

 

素早く体重移動させて重心を飛ばし力を出します。

 

(武術では発勁寸勁と言います)

 

 

この様な動きを取り入れて 頂き

少しでも皆さまのパフォーマンス向上に繋がればと思います。

 

 運動をされない方にも

歩く動作はとても大切なので股関節を意識して

しっかりと重心移動を行なって下さい。

 

身体の癖や捻れが修正されやすいと思います。

 

重心移動を詳しく知りたい方

股関節の痛みがあり

上手く出来ない方々は治療院にお越し下さい。

 

( 動作分析臨床活用講座バイオメカニクスに基づく臨床推論の実践)イラスト引用

 

治療院KAZU

院長 中井一欽

 http://www.kazu-1414.com/index.html

 

 

 

身体の使い方シリーズその10『尾閭中正』骨盤の使い方を解説 クライマー 武術家 腰痛の方々にオススメです。

今回は

骨盤の矢状面での調整です『上前腸骨棘』を上げる

 武術的な用語を使って説明致します。

 

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尾閭中正を作る。

 『びろちゅうせい』と読みます。

 

反り腰タイプの腰痛の予防に効果的です。

 

尾骨を伸ばして脊柱のS字カーブを緩やかにして

 

腰椎前弯が強い腰痛の方や猫背の方にはオススメです。 

 

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以前は 

蹴り技の時に鼠径部を前に押し出す様にしていましたが

 

ここ最近

稽古する時は上善腸骨棘を意識して

蹴りを出した方が

身体の軸が崩れない事が分かりました。

 

ライミングでも

上善腸骨棘を引き上げる様にした方が

壁に入れる感じがあり

足が切れにくくなりました。

 

武術でもクライミング有効だと思いますし

腰痛の方に多い

反り腰が緩和されると思います。

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(赤い丸の部分が上善腸骨棘です)

 

やり方ですが

尾骨を伸ばしながら上善腸骨棘を上げます。

 

 上善腸骨棘は腰に手を当てる時の前側の骨です

尾骨はご存知かと思いますがお尻の下にある尻尾の部分です。

 

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上善腸骨棘を矢状面で後方回旋させると

腰椎のカーブが緩やかになり脊柱が伸びます。

 

 (前方回旋させると反り腰になります)

 

上記のイラストでは

 

①左側は腰椎のカーブが強い骨盤前傾型の腰椎タイプです。

 

②真ん中はいわゆる普通のタイプです。

 

 

③右側は今回紹介させて頂いた骨盤の後方回旋をして

尾骨を伸ばした状態です。

 

 

腰痛や

ライミングですぐ足が切れる

武術家で蹴り技がうまく決まらない

 その様な方々に

 

有効ですよ!

 

是非お試し下さい。

 

やり方がイマイチ分からない

腰のケアが必要な場合等は

治療院にお越し下さい。

 

治療院KAZU

院長 中井一欽

 http://www.kazu-1414.com/index.html

 (運動と医学の出版社 肩関節拘縮の評価と運動療法イラスト引用)

 (医歯薬出版株式会社 腰痛症イラスト引用)

身体の柔軟性シリーズその1『肩関節の柔軟性について』背中で手が掴めますか⁈棘下筋・肩甲下筋を元に考察 クライマーや一般の方にも必見です‼︎

今回は

『肩関節の柔軟性』について考察したいと思います。

 

背中で手を掴む動作をストレッチに取り入れている方も多いと思います。

 

左右均等に掴める方や

 

手を組み替えたら届かない場合や

柔軟性が落ちる事は御座いませんか⁈

 

 

私もジムで

背中で手を組むと何故

左右差が出るのですか?

よくと聞かれます。

 

 

その事について 

ローテーターカフを元に検証したいと思います。

 

 

まず背中に手を組む動作

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左手を上  右手を下の場合

 

左手の肩甲下筋と右手の棘下筋の柔軟性が必要です。

 

 手を掴めてますね。

 

 

 

逆の手で行います。

 

私の場合 両方同じくらい届くのですが

あえて差をつけるために少し手前で掴んでいます。

 

反対側より手が掴めてないですね。

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この場合は

左手の棘下筋と

右手の肩甲下筋の柔軟性が足りない状態です。

 

 

棘下筋は上腕骨を外旋させる筋肉です。

頭の後ろ側で手を組む時に使う筋肉

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肩甲下筋は上腕骨を内旋させる筋肉です。

腰の後ろ側に手を組む時に使う筋肉です。

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 (筋骨格系のキネシオロジーイラスト引用)

 

 

 両者は拮抗して働きますので

 

 

頭の後ろで手を組む時は

棘下筋が縮み肩甲下筋が伸びないといけません。

 

腰の後ろで手を組む時は

肩甲下筋が縮み棘下筋が伸びないといけません。

 

 

 背中で手を組む動作で左右差がある場合は

この様な筋肉が関与していると考えられます。

 

 

 胸郭や肩甲骨の動き

脊柱の柔軟性も関与しますが

 

 

棘下筋 肩甲下筋の柔軟性が増すと

手が届かない状態や

 

左右差がある方は改善されるかもしれませんね。

 

今後は肩甲下筋・棘下筋のストレッチも投稿したいと思います。

 

鍼灸やマッサージでも

肩関節や肩甲骨の動きは向上しますので

 

詳しい説明や

施術を受けたい方は治療院にお越し下さい。

 

治療法KAZU

院長 中井一欽

http://www.kazu-1414.com

 

クライマー必見!肩の故障の原因を考察。一般の40肩50肩も参考になります。沈肩墜肘を用いた予防法 ストレッチを紹介。

クライマーの肩関節の故障

凍結肩(四十肩 五十肩)を検証する。

 

 健康な肩は

上腕骨の下方回旋で腕が外転します。

 (肩甲骨も伴いますが今回は上腕骨にスポットを当てます)

上腕骨大結節部分を触れると腕の外転で下方滑走しているのが分かります。

 

下のイラストの矢印が大結節です。

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関節や軟部組織の癒着や損傷で上腕骨の下方滑走が不足すると肩甲骨の外転で補うので肩が上がります。

下のイラストを参考にして下さい。

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その状態を改善させるためには、上腕骨の下方滑走が必要です。

 

 

 

クライマーや一般の方でもいらっしゃいますが

 いかり肩や巻き肩の状態ですと関節を痛めやすいです。

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(写真は肩をイカラセ肩と巻き肩にしています)

 

 

理想なのは

 肩峰の部分を下げると痛めにくいですね

*私のブログ『沈肩墜肘』を参考にして下さい。

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(肩を下げて沈肩墜肘にしています)

 沈肩墜肘は首と肩の距離が広がるので首肩凝りの

予防にもなります。

 

 

クライマーの治療をしていて気付いたのですが

広背筋と大胸筋が緊張して上腕骨を内転(脇を締める動作)させているため腕が上がりにくくなっています。

 

登った後やレストの時は

*セルフケアとして大胸筋や広背筋のストレッチをしましょう。

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大胸筋のストレッチしています。

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何かにぶら下がりながら広背筋のストレッチをしています。

 

肩が上がると 

上腕骨が下方回旋し難くなり腕が上がりづらい事が多いです。

脇の下を揉んだり、大胸筋や広背筋のストレッチをオススメします。

(細かくはローテーターカフも関与しますがここは省きます)

肩関節のメカニズムは複雑なので、故障やメンテナンスが必要な方はお越し下さい。

 

( イラスト筋膜リリーステクニック・肩関節拘縮評価と運動療法 引用)

 

治療院KAZU

院長 中井一欽

http://www.kazu-1414.com

 

脳波から考察する 成功 目的達成に理想な状態は⁈わかりやすくご説明致します。クライマーが岩やコンペで課題を登る時 格闘家が試合を制する時 我々が大事な局面を乗り切る時等に有効です!

今回は脳科学の観点から

お話ししたいと思います。

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武術家が、技をかける時

 

クライマーが課題を登る時

 

人生で様々な困難を回避して目標達成する時

 

 

成功するのに適した脳波の状態を

私なりの観点からご説明致します。

 

 

私達の脳波は

γ ガンマ

βベータ

αアルファ

θシータ

δデルタ

の五段階があります。

 上が早くて下が遅い状態です。

 

 

通常の脳波はβ波です

 

興奮状態や不安を感じている時はγ波で

 

リラックスしてる時はα波で 

 

眠る直前は θ波で

 

寝ている時はδ波です。

 

α波やθ波はボンヤリしてますが

イデアが閃いたり

意思の動機付けに適しています。

 

 思いが強く自分にストレスをかけてしまい

頑張ったり興奮したりすると

γ・ β波が出て

調子は良くても目的が達成しにくい時があります。

 

力が入り過ぎたり気合いを入れ過ぎると上手く行かない時はこの状態です。

 

明確な覚醒状態より

矛盾しているようですが

 

なんとなくやっていたり

あまり考えなかった方が

上手く行った時はありませんでしたか⁉︎

 

おそらくα波の状態だと思います。

 

『リラックスして』はそう言う事ですね〜!

 

そして

さらに緩やかな脳波

θ 波の時に

 

 目標達成のイメージを定着させると

メンタルが強くなりますよ‼︎

* こちらの詳しいご説明は次回に致します*

 

α波とθ波が出やすい様に

意思的にコントロールさせましょう‼︎

 

脳波は

α・θ波を継続して出していると

その状態に入りやすくないます。

 

『 α・θ波を出しやすくするには 』

 

1散歩をする

 

2自然の中で一定のリズムの音(川の流れる音等)

を聞く

 

3α波の出やすいCDを聞く

 

4呼吸法や瞑想を行う

 

5鍼治療を受ける

鍼治療はα波θ波が出やすくなり寝てしまう人も多いです。

 

方法は色々ありますね。

 

目的達成の為には 頑張らず緩やかに〜

α波を出しましょう出しましょう。 

 

この情報が

皆様のお役に少しでも立てれば何よりです。

 

治療院KAZU

院長 中井一欽

http://www.kazu-1414.com/