chiryouin111’s diary

治療院KAZUです ^ ^ 健康に関わる事 理想的な身体動作を追求して行きます。

身体の使い方シリーズその10『尾閭中正』骨盤の使い方を解説 クライマー 武術家 腰痛の方々にオススメです。

今回は

骨盤の矢状面での調整です『上前腸骨棘』を上げる

 武術的な用語を使って説明致します。

 

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尾閭中正を作る。

 『びろちゅうせい』と読みます。

 

反り腰タイプの腰痛の予防に効果的です。

 

尾骨を伸ばして脊柱のS字カーブを緩やかにして

 

腰椎前弯が強い腰痛の方や猫背の方にはオススメです。 

 

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以前は 

蹴り技の時に鼠径部を前に押し出す様にしていましたが

 

ここ最近

稽古する時は上善腸骨棘を意識して

蹴りを出した方が

身体の軸が崩れない事が分かりました。

 

ライミングでも

上善腸骨棘を引き上げる様にした方が

壁に入れる感じがあり

足が切れにくくなりました。

 

武術でもクライミング有効だと思いますし

腰痛の方に多い

反り腰が緩和されると思います。

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(赤い丸の部分が上善腸骨棘です)

 

やり方ですが

尾骨を伸ばしながら上善腸骨棘を上げます。

 

 上善腸骨棘は腰に手を当てる時の前側の骨です

尾骨はご存知かと思いますがお尻の下にある尻尾の部分です。

 

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上善腸骨棘を矢状面で後方回旋させると

腰椎のカーブが緩やかになり脊柱が伸びます。

 

 (前方回旋させると反り腰になります)

 

上記のイラストでは

 

①左側は腰椎のカーブが強い骨盤前傾型の腰椎タイプです。

 

②真ん中はいわゆる普通のタイプです。

 

 

③右側は今回紹介させて頂いた骨盤の後方回旋をして

尾骨を伸ばした状態です。

 

 

腰痛や

ライミングですぐ足が切れる

武術家で蹴り技がうまく決まらない

 その様な方々に

 

有効ですよ!

 

是非お試し下さい。

 

やり方がイマイチ分からない

腰のケアが必要な場合等は

治療院にお越し下さい。

 

治療院KAZU

院長 中井一欽

 http://www.kazu-1414.com/index.html

 (運動と医学の出版社 肩関節拘縮の評価と運動療法イラスト引用)

 (医歯薬出版株式会社 腰痛症イラスト引用)

身体の柔軟性シリーズその1『肩関節の柔軟性について』背中で手が掴めますか⁈棘下筋・肩甲下筋を元に考察 クライマーや一般の方にも必見です‼︎

今回は

『肩関節の柔軟性』について考察したいと思います。

 

背中で手を掴む動作をストレッチに取り入れている方も多いと思います。

 

左右均等に掴める方や

 

手を組み替えたら届かない場合や

柔軟性が落ちる事は御座いませんか⁈

 

 

私もジムで

背中で手を組むと何故

左右差が出るのですか?

よくと聞かれます。

 

 

その事について 

ローテーターカフを元に検証したいと思います。

 

 

まず背中に手を組む動作

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左手を上  右手を下の場合

 

左手の肩甲下筋と右手の棘下筋の柔軟性が必要です。

 

 手を掴めてますね。

 

 

 

逆の手で行います。

 

私の場合 両方同じくらい届くのですが

あえて差をつけるために少し手前で掴んでいます。

 

反対側より手が掴めてないですね。

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この場合は

左手の棘下筋と

右手の肩甲下筋の柔軟性が足りない状態です。

 

 

棘下筋は上腕骨を外旋させる筋肉です。

頭の後ろ側で手を組む時に使う筋肉

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肩甲下筋は上腕骨を内旋させる筋肉です。

腰の後ろ側に手を組む時に使う筋肉です。

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 (筋骨格系のキネシオロジーイラスト引用)

 

 

 両者は拮抗して働きますので

 

 

頭の後ろで手を組む時は

棘下筋が縮み肩甲下筋が伸びないといけません。

 

腰の後ろで手を組む時は

肩甲下筋が縮み棘下筋が伸びないといけません。

 

 

 背中で手を組む動作で左右差がある場合は

この様な筋肉が関与していると考えられます。

 

 

 胸郭や肩甲骨の動き

脊柱の柔軟性も関与しますが

 

 

棘下筋 肩甲下筋の柔軟性が増すと

手が届かない状態や

 

左右差がある方は改善されるかもしれませんね。

 

今後は肩甲下筋・棘下筋のストレッチも投稿したいと思います。

 

鍼灸やマッサージでも

肩関節や肩甲骨の動きは向上しますので

 

詳しい説明や

施術を受けたい方は治療院にお越し下さい。

 

治療法KAZU

院長 中井一欽

http://www.kazu-1414.com

 

クライマー必見!肩の故障の原因を考察。一般の40肩50肩も参考になります。沈肩墜肘を用いた予防法 ストレッチを紹介。

クライマーの肩関節の故障

凍結肩(四十肩 五十肩)を検証する。

 

 健康な肩は

上腕骨の下方回旋で腕が外転します。

 (肩甲骨も伴いますが今回は上腕骨にスポットを当てます)

上腕骨大結節部分を触れると腕の外転で下方滑走しているのが分かります。

 

下のイラストの矢印が大結節です。

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関節や軟部組織の癒着や損傷で上腕骨の下方滑走が不足すると肩甲骨の外転で補うので肩が上がります。

下のイラストを参考にして下さい。

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その状態を改善させるためには、上腕骨の下方滑走が必要です。

 

 

 

クライマーや一般の方でもいらっしゃいますが

 いかり肩や巻き肩の状態ですと関節を痛めやすいです。

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(写真は肩をイカラセ肩と巻き肩にしています)

 

 

理想なのは

 肩峰の部分を下げると痛めにくいですね

*私のブログ『沈肩墜肘』を参考にして下さい。

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(肩を下げて沈肩墜肘にしています)

 沈肩墜肘は首と肩の距離が広がるので首肩凝りの

予防にもなります。

 

 

クライマーの治療をしていて気付いたのですが

広背筋と大胸筋が緊張して上腕骨を内転(脇を締める動作)させているため腕が上がりにくくなっています。

 

登った後やレストの時は

*セルフケアとして大胸筋や広背筋のストレッチをしましょう。

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大胸筋のストレッチしています。

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何かにぶら下がりながら広背筋のストレッチをしています。

 

肩が上がると 

上腕骨が下方回旋し難くなり腕が上がりづらい事が多いです。

脇の下を揉んだり、大胸筋や広背筋のストレッチをオススメします。

(細かくはローテーターカフも関与しますがここは省きます)

肩関節のメカニズムは複雑なので、故障やメンテナンスが必要な方はお越し下さい。

 

( イラスト筋膜リリーステクニック・肩関節拘縮評価と運動療法 引用)

 

治療院KAZU

院長 中井一欽

http://www.kazu-1414.com

 

脳波から考察する 成功 目的達成に理想な状態は⁈わかりやすくご説明致します。クライマーが岩やコンペで課題を登る時 格闘家が試合を制する時 我々が大事な局面を乗り切る時等に有効です!

今回は脳科学の観点から

お話ししたいと思います。

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武術家が、技をかける時

 

クライマーが課題を登る時

 

人生で様々な困難を回避して目標達成する時

 

 

成功するのに適した脳波の状態を

私なりの観点からご説明致します。

 

 

私達の脳波は

γ ガンマ

βベータ

αアルファ

θシータ

δデルタ

の五段階があります。

 上が早くて下が遅い状態です。

 

 

通常の脳波はβ波です

 

興奮状態や不安を感じている時はγ波で

 

リラックスしてる時はα波で 

 

眠る直前は θ波で

 

寝ている時はδ波です。

 

α波やθ波はボンヤリしてますが

イデアが閃いたり

意思の動機付けに適しています。

 

 思いが強く自分にストレスをかけてしまい

頑張ったり興奮したりすると

γ・ β波が出て

調子は良くても目的が達成しにくい時があります。

 

力が入り過ぎたり気合いを入れ過ぎると上手く行かない時はこの状態です。

 

明確な覚醒状態より

矛盾しているようですが

 

なんとなくやっていたり

あまり考えなかった方が

上手く行った時はありませんでしたか⁉︎

 

おそらくα波の状態だと思います。

 

『リラックスして』はそう言う事ですね〜!

 

そして

さらに緩やかな脳波

θ 波の時に

 

 目標達成のイメージを定着させると

メンタルが強くなりますよ‼︎

* こちらの詳しいご説明は次回に致します*

 

α波とθ波が出やすい様に

意思的にコントロールさせましょう‼︎

 

脳波は

α・θ波を継続して出していると

その状態に入りやすくないます。

 

『 α・θ波を出しやすくするには 』

 

1散歩をする

 

2自然の中で一定のリズムの音(川の流れる音等)

を聞く

 

3α波の出やすいCDを聞く

 

4呼吸法や瞑想を行う

 

5鍼治療を受ける

鍼治療はα波θ波が出やすくなり寝てしまう人も多いです。

 

方法は色々ありますね。

 

目的達成の為には 頑張らず緩やかに〜

α波を出しましょう出しましょう。 

 

この情報が

皆様のお役に少しでも立てれば何よりです。

 

治療院KAZU

院長 中井一欽

http://www.kazu-1414.com/

古典を読むシリーズその1 トマス・モア『ユートピア』500年前の本とは思えないくらい現代にも当てはまります。終戦記念日に平和の大切さを痛感します。

8月15日は終戦記念日ですね。

 

平和と戦争に対して考えさせられます。

 

理想的な社会とは?

 皆さん考えてますか⁈

 

答えを導き出すのは難しいですが

私なりに様々な本を読んでいます。

その一冊が

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トマス・モア著の『ユートピア

 

単に理想的な社会思想だけでは無く

 

当時の国家や宗教闘争の狭間で、秩序を貫く

トマス・モアの苦悩がとても描かれていて

その思いが

 

何処にも存在しない架空の国『ユートピア』の物語で

国家の運営について語っています。

 

500年くらい前に書かれましたが時代を感じさせません。

 

モアの社会への矛盾に対するアンチテーゼ。

 

なかなか面白く一気に読めますよ。

 

KAZU

 

 

身体の使い方シリーズその9『腸骨を使う』世界陸上でも立証済み⁈クライマー武術家 スポーツ選手 一般の方々にもオススメです‼︎身体の歪みを修正しましょう。

今回は『腸骨の動き』をご紹介致します。

 

前回の、足で大地を踏むの続編にあたります。

 

先ず

立位や座位で腸骨を前方回旋をさせます。

足の裏や下腿に圧力が加わるのが分かると思います。

これが腰を入れた状態です。

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(両足を揃えた状態ですと骨盤の前傾と同じです)

 

 次に歩行

今度は、骨盤を左右別々に使います。

歩く時は前側の足の腸骨が前方回旋して

後ろ側の足の腸骨が後方回旋します。

正確には脊柱の回旋も加わりますが今回は省かせて頂きます。

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上の図が腸骨の前方回旋で下の図が後方回旋です。

 (筋膜リリーステクニック図 参照)

 

今回の世界陸上短距離でも足のストライドに腸骨の前後の動きが大きい選手が決勝に残っていたと思います。

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(写真は長距離ですがトップ集団は足のストライドが広いです)

 

スポーツの世界でも、重要な腸骨の動きですが

 

身体の使い方で左右に差が出ます。

ます右利きの方は、右側を前に出す事が多いので

右側の腸骨は前方回旋 左側の腸骨は後方回旋になります。

 

よくクライマーで、右利きなのに左手の引き付けが強いのは左側の腸骨が後方回旋しているので左側が深く引けます。

 

格闘技でも、左利きの選手があえて左手を前に構えるオーソドックスな右構えをとるコンバットサウスポーや

 

日本拳法でも利腕を前に構えます。

 

ただ多くの格闘技の構えは、利腕を奥にして半身をとります。

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(これは私の昔の写真ですがサウスポーなので左手を奥に構えています)

 

そのメリットは、前方回旋しやすい利き手を奥にしてより強い技を出す為です。

そして利き手では無い弱い側は腸骨の前方回旋で補えるので強い技が出しやすくなります。

 

 

この様に

構えや日常の癖で腸骨が前後に捻れ

それが習慣化して

腰痛や骨盤周囲の痛みを伴う事も有ります。

 

その時には、逆の動きをして腸骨を調整させましょう。

 

規模的に身体操作は歩くのが基本になっています。

左右均等に腸骨を使える様に意識しましょう。

 

詳しいお話しや調整が必要な方は、治療院にお越し下さい。

 皆様の身体操作が向上する身体作りを応援しております。

治療院KAZU

院長 中井一欽

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身体の使い方シリーズその8『地面を蹴らずに踏む事が大切』力の連動の説明。 クライマー 武術家 各種スポーツ選手にオススメです‼︎一般の方々が緊張を和らげる事にも使えますよ!

①解説編

ライミングや武道 各種スポーツで足腰が大切で下半身の力を上半身や手に伝達すると言われますがどの様な事でしょうか?

 

私も武道を稽古していた時に『地面を蹴らずに踏む事が大切』と感じていました。

 

その時は

感覚的には理解していましたが説明が難しかったです。

 

その理屈を

最近分かってクライミングや他のスポーツにもつながる事が納得出来ました。

 

先ず

『踏む』と言うのは身体を伸ばす『押す』行為で

自分の手足が外側に広がる。

 

『蹴る』と言うのは『引く』行為で自分の身体に手足が近づく事です。

 

そして

踏むのは大地を押す行為で床反力が発生します。

 

f:id:chiryouin111:20170724145650j:image”体重計に乗ってはりが固定された状態から〜“

 

体重計に乗ってそのまま台を踏むとメーターが大きく動きます。

f:id:chiryouin111:20170724145452j:image”グルグル回ってますねー“

 

大地だと実感しにくいですが、それだけの力が自分に跳ね返って来ています。

それを巧く使い運動エネルギーに転換します。

 

 f:id:chiryouin111:20170724145834j:image”少し踏んだだけで100キロ近い 重さが掛かります”

 

②実用編

ライミングだと、フットホールドをしっかり足で押さえる。

ムーブを起こす時に、手の引きつけが強いと身体が浮いてしまい足でホールドが押せません。

先ず

足で踏んでから手で引くのが一番エネルギーを効率良く使えます。

 

武術も同じで

上半身だけでパンチを撃つと重心の浮いた軽い突きになるので足で地面を踏んでその連動を手に伝えます。

 蹴りも同じです。

 

スポーツでも

緊張したり肩に力が入ると身体が持ち上がり地に足が付きません。

 

足の裏で大地を感じて しっかり踏みしめていると重心も下がり緊張も和らぎます。

 

一般の方にも言えます。

緊張したり身体がガチガチになった時は足の裏を意識して大地をしっかり踏んで下さい。

そして深呼吸を数回繰り返しましょう。

心と身体も落ち着ついて来ます。

 

 大切なのは、『足で大地をしっかり踏む事』です‼︎

 

治療院KAZU

院長 中井一欽

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