今回は
『肩関節の柔軟性』について考察したいと思います。
背中で手を掴む動作をストレッチに取り入れている方も多いと思います。
左右均等に掴める方や
手を組み替えたら届かない場合や
柔軟性が落ちる事は御座いませんか⁈
私もジムで
背中で手を組むと何故
左右差が出るのですか?
と
よくと聞かれます。
その事について
ローテーターカフを元に検証したいと思います。
まず背中に手を組む動作
左手を上 右手を下の場合
左手の肩甲下筋と右手の棘下筋の柔軟性が必要です。
手を掴めてますね。
逆の手で行います。
私の場合 両方同じくらい届くのですが
あえて差をつけるために少し手前で掴んでいます。
反対側より手が掴めてないですね。
この場合は
左手の棘下筋と
右手の肩甲下筋の柔軟性が足りない状態です。
棘下筋は上腕骨を外旋させる筋肉です。
頭の後ろ側で手を組む時に使う筋肉
肩甲下筋は上腕骨を内旋させる筋肉です。
腰の後ろ側に手を組む時に使う筋肉です。
(筋骨格系のキネシオロジーイラスト引用)
両者は拮抗して働きますので
頭の後ろで手を組む時は
棘下筋が縮み肩甲下筋が伸びないといけません。
腰の後ろで手を組む時は
肩甲下筋が縮み棘下筋が伸びないといけません。
背中で手を組む動作で左右差がある場合は
この様な筋肉が関与していると考えられます。
胸郭や肩甲骨の動き
脊柱の柔軟性も関与しますが
棘下筋 肩甲下筋の柔軟性が増すと
手が届かない状態や
左右差がある方は改善されるかもしれませんね。
今後は肩甲下筋・棘下筋のストレッチも投稿したいと思います。
鍼灸やマッサージでも
肩関節や肩甲骨の動きは向上しますので
詳しい説明や
施術を受けたい方は治療院にお越し下さい。
治療法KAZU
院長 中井一欽