chiryouin111’s diary

治療院KAZUです ^ ^ 健康に関わる事 理想的な身体動作を追求して行きます。

脳波から考察する 成功 目的達成に理想な状態は⁈わかりやすくご説明致します。クライマーが岩やコンペで課題を登る時 格闘家が試合を制する時 我々が大事な局面を乗り切る時等に有効です!

今回は脳科学の観点から

お話ししたいと思います。

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武術家が、技をかける時

 

クライマーが課題を登る時

 

人生で様々な困難を回避して目標達成する時

 

 

成功するのに適した脳波の状態を

私なりの観点からご説明致します。

 

 

私達の脳波は

γ ガンマ

βベータ

αアルファ

θシータ

δデルタ

の五段階があります。

 上が早くて下が遅い状態です。

 

 

通常の脳波はβ波です

 

興奮状態や不安を感じている時はγ波で

 

リラックスしてる時はα波で 

 

眠る直前は θ波で

 

寝ている時はδ波です。

 

α波やθ波はボンヤリしてますが

イデアが閃いたり

意思の動機付けに適しています。

 

 思いが強く自分にストレスをかけてしまい

頑張ったり興奮したりすると

γ・ β波が出て

調子は良くても目的が達成しにくい時があります。

 

力が入り過ぎたり気合いを入れ過ぎると上手く行かない時はこの状態です。

 

明確な覚醒状態より

矛盾しているようですが

 

なんとなくやっていたり

あまり考えなかった方が

上手く行った時はありませんでしたか⁉︎

 

おそらくα波の状態だと思います。

 

『リラックスして』はそう言う事ですね〜!

 

そして

さらに緩やかな脳波

θ 波の時に

 

 目標達成のイメージを定着させると

メンタルが強くなりますよ‼︎

* こちらの詳しいご説明は次回に致します*

 

α波とθ波が出やすい様に

意思的にコントロールさせましょう‼︎

 

脳波は

α・θ波を継続して出していると

その状態に入りやすくないます。

 

『 α・θ波を出しやすくするには 』

 

1散歩をする

 

2自然の中で一定のリズムの音(川の流れる音等)

を聞く

 

3α波の出やすいCDを聞く

 

4呼吸法や瞑想を行う

 

5鍼治療を受ける

鍼治療はα波θ波が出やすくなり寝てしまう人も多いです。

 

方法は色々ありますね。

 

目的達成の為には 頑張らず緩やかに〜

α波を出しましょう出しましょう。 

 

この情報が

皆様のお役に少しでも立てれば何よりです。

 

治療院KAZU

院長 中井一欽

http://www.kazu-1414.com/

古典を読むシリーズその1 トマス・モア『ユートピア』500年前の本とは思えないくらい現代にも当てはまります。終戦記念日に平和の大切さを痛感します。

8月15日は終戦記念日ですね。

 

平和と戦争に対して考えさせられます。

 

理想的な社会とは?

 皆さん考えてますか⁈

 

答えを導き出すのは難しいですが

私なりに様々な本を読んでいます。

その一冊が

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トマス・モア著の『ユートピア

 

単に理想的な社会思想だけでは無く

 

当時の国家や宗教闘争の狭間で、秩序を貫く

トマス・モアの苦悩がとても描かれていて

その思いが

 

何処にも存在しない架空の国『ユートピア』の物語で

国家の運営について語っています。

 

500年くらい前に書かれましたが時代を感じさせません。

 

モアの社会への矛盾に対するアンチテーゼ。

 

なかなか面白く一気に読めますよ。

 

KAZU

 

 

身体の使い方シリーズその9『腸骨を使う』世界陸上でも立証済み⁈クライマー武術家 スポーツ選手 一般の方々にもオススメです‼︎身体の歪みを修正しましょう。

今回は『腸骨の動き』をご紹介致します。

 

前回の、足で大地を踏むの続編にあたります。

 

先ず

立位や座位で腸骨を前方回旋をさせます。

足の裏や下腿に圧力が加わるのが分かると思います。

これが腰を入れた状態です。

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(両足を揃えた状態ですと骨盤の前傾と同じです)

 

 次に歩行

今度は、骨盤を左右別々に使います。

歩く時は前側の足の腸骨が前方回旋して

後ろ側の足の腸骨が後方回旋します。

正確には脊柱の回旋も加わりますが今回は省かせて頂きます。

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上の図が腸骨の前方回旋で下の図が後方回旋です。

 (筋膜リリーステクニック図 参照)

 

今回の世界陸上短距離でも足のストライドに腸骨の前後の動きが大きい選手が決勝に残っていたと思います。

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(写真は長距離ですがトップ集団は足のストライドが広いです)

 

スポーツの世界でも、重要な腸骨の動きですが

 

身体の使い方で左右に差が出ます。

ます右利きの方は、右側を前に出す事が多いので

右側の腸骨は前方回旋 左側の腸骨は後方回旋になります。

 

よくクライマーで、右利きなのに左手の引き付けが強いのは左側の腸骨が後方回旋しているので左側が深く引けます。

 

格闘技でも、左利きの選手があえて左手を前に構えるオーソドックスな右構えをとるコンバットサウスポーや

 

日本拳法でも利腕を前に構えます。

 

ただ多くの格闘技の構えは、利腕を奥にして半身をとります。

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(これは私の昔の写真ですがサウスポーなので左手を奥に構えています)

 

そのメリットは、前方回旋しやすい利き手を奥にしてより強い技を出す為です。

そして利き手では無い弱い側は腸骨の前方回旋で補えるので強い技が出しやすくなります。

 

 

この様に

構えや日常の癖で腸骨が前後に捻れ

それが習慣化して

腰痛や骨盤周囲の痛みを伴う事も有ります。

 

その時には、逆の動きをして腸骨を調整させましょう。

 

規模的に身体操作は歩くのが基本になっています。

左右均等に腸骨を使える様に意識しましょう。

 

詳しいお話しや調整が必要な方は、治療院にお越し下さい。

 皆様の身体操作が向上する身体作りを応援しております。

治療院KAZU

院長 中井一欽

 http://www.kazu-1414.com

 

身体の使い方シリーズその8『地面を蹴らずに踏む事が大切』力の連動の説明。 クライマー 武術家 各種スポーツ選手にオススメです‼︎一般の方々が緊張を和らげる事にも使えますよ!

①解説編

ライミングや武道 各種スポーツで足腰が大切で下半身の力を上半身や手に伝達すると言われますがどの様な事でしょうか?

 

私も武道を稽古していた時に『地面を蹴らずに踏む事が大切』と感じていました。

 

その時は

感覚的には理解していましたが説明が難しかったです。

 

その理屈を

最近分かってクライミングや他のスポーツにもつながる事が納得出来ました。

 

先ず

『踏む』と言うのは身体を伸ばす『押す』行為で

自分の手足が外側に広がる。

 

『蹴る』と言うのは『引く』行為で自分の身体に手足が近づく事です。

 

そして

踏むのは大地を押す行為で床反力が発生します。

 

f:id:chiryouin111:20170724145650j:image”体重計に乗ってはりが固定された状態から〜“

 

体重計に乗ってそのまま台を踏むとメーターが大きく動きます。

f:id:chiryouin111:20170724145452j:image”グルグル回ってますねー“

 

大地だと実感しにくいですが、それだけの力が自分に跳ね返って来ています。

それを巧く使い運動エネルギーに転換します。

 

 f:id:chiryouin111:20170724145834j:image”少し踏んだだけで100キロ近い 重さが掛かります”

 

②実用編

ライミングだと、フットホールドをしっかり足で押さえる。

ムーブを起こす時に、手の引きつけが強いと身体が浮いてしまい足でホールドが押せません。

先ず

足で踏んでから手で引くのが一番エネルギーを効率良く使えます。

 

武術も同じで

上半身だけでパンチを撃つと重心の浮いた軽い突きになるので足で地面を踏んでその連動を手に伝えます。

 蹴りも同じです。

 

スポーツでも

緊張したり肩に力が入ると身体が持ち上がり地に足が付きません。

 

足の裏で大地を感じて しっかり踏みしめていると重心も下がり緊張も和らぎます。

 

一般の方にも言えます。

緊張したり身体がガチガチになった時は足の裏を意識して大地をしっかり踏んで下さい。

そして深呼吸を数回繰り返しましょう。

心と身体も落ち着ついて来ます。

 

 大切なのは、『足で大地をしっかり踏む事』です‼︎

 

治療院KAZU

院長 中井一欽

 http://www.kazu-1414.com/

 

心の使い方シリーズその1メンタルトレーニングの参考になる本『葉隠』『五輪書』『必死の力・必死の心』『メンタルタフネス』等を紹介

最近は、認知行動療法や心理学の勉強をしていて

メンタルの重要性を再認識しています。

 

今回は 治療や身体のお話しでは無く

メンタルのお話です。

 

空手の選手の頃に

読んだ本で参考になった物をご紹介したいと思います。

 

最近ではメンタルトレーニングは一般的になりましたが

私が選手の頃は、まだ根性論が一般的でした。

誰でも大事な場面や試合直前は緊張すると思います。

勝ちたい思いが強かったり周囲の期待が高かったり…

その時、平常心でモチベーションを上げる為に

心も鍛える必要があると考え哲学書や古典の名著を読み漁りました。

 

その中でオススメを紹介致します。

少し男性目線ですがご理解下さい。

 

 

古典で良い本はこちら。

江戸時代中期に書かれ佐賀藩の武士の教科書だった  

山本常朝著の『葉隠

名文句に【武士道とは死ぬ事を見つけたり】

このフレーズから連想されるイメージとは別に

決して死を美化した本はでは無く

むしろ処世術の本で武家社会を生き抜くマニュアル本ではないかと思います。

近年は、ビジネス書としても引用されています。

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そして外せないのが

かの剣豪、宮本武蔵の書いた永遠の名著『五輪書

 晩年辿り着いた熊本県金峰山 霊厳洞で書かれたと言われています。

内容は

【地】【水】【火】【風】【空】5つのセクションに分かれて書かれてあり

私は(水の巻)と(空の巻)が好きです。

 戦術的な事から心構え 剣の奥義まで

実戦の細かな描写も面白いです。

 

とても奥が深くどのセクションから読んでも為になります。

ゆっくりと時間をかけて熟読する兵法の指南書です。

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そして

極真の大先輩であられる鬼の黒崎と異名を持つ

黒崎健時先生の『必死の力・必死の心』

 

タイのラジャダムナンスタジアムで

日本人初のムエタイ(キックボクシング)チャンピオン藤原敏夫さんを育てた方です。

鬼の様なトレーニングを自身も行い

弟子にも強いる事で有名でした。

 

 オランダ格闘技界のパイオニアでもあり

黒崎先生からすると

ピーター・アーツやアーネスト・ホースは孫弟子に当たります。

 

本の内容は

極限まで追い込んで『火事場の馬鹿力』を発揮する様な事が書いてありまさに極真スピリッツ。

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ちょっとエピソードが凄すぎましたが…

こちらも精神力強化や内面を磨く事に非常に役に立ちました。

 

 

私が手にしたのは20年以上前になりますが

近年メンタルトレーニングの走りになった

ジェイムズ・E・レイヤー著の

『スポーツマンのためのメンタルタフネス』です。

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著者は元テニスプレイヤーで世界的に活躍し

引退後は、ナブラ・チロワのコーチ等を経て

メンタルトレーニングのプログラムを作りました。

 

 自分を客観視してメンタルを2分類し

リアセルフ【本当の自分】

パフォーマスキル【演じるべき自分】等

タフになる為にはどうするか⁈

ストレスの管理や感情面やフィジカル面

にも触れています。

 

私は当時読んでいて とても理解しやすく

競技をする上での心の強化に役立ちました。

 

最近は企業向けの著者を出しています。

 

私は上記の本等を元に

空手の稽古や指導における

メンタル強化やコーチングを行なって来ました。

 

この経験は治療を行う上で

カウンセリングの一貫で今でも役に立っています。

 

 長くなりましたが

未だ未だ面白い本もあり

後一冊ご紹介したい物が御座いますが

また次回に機会を設けたいと思います。

 

少しでも

ライミングの大会・コンペ

武術、空手の試合等の

競技に取り組む方や

 

外岩・ジムのグレード更新

武術、空手のレベルアップ等の目的達成の

心理的アプローチの参考になれば幸いです。

 

治療院KAZU

院長 中井一欽

http://www.kazu-1414.com/

 

握り方シリーズその1『空手』の中高一本拳、手刀や『クライミング』のカチ、オープンの理想的な怪我の少ない使い方を解説。クライマー武術家、必見です。

今回のテーマは

ライミングや空手の

握り方に関わるお話し

『カチ』『オープン』はどの様な筋肉が働いているか⁈

 指の理想的な使用角度を御解説致します。

 

 

先ずは指の筋肉の説明です。

❶ここからは医療関係者向け

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手の平にある筋肉を『手内筋』と言います。

以下の3つがあります。

①虫様筋(MPを曲げるPIP DIPを伸ばす)

②掌側骨間筋(中指を中心に指を閉じる)

③背側骨間筋(中指を中心に指を開く)

カチに的した筋肉達です。

*カチはMPを曲げるのでA1腱鞘内にて摩擦が生じ腱が太くなり腱鞘炎を起こしやすくなります。

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MP関節は側副靭帯のCord like portionか60°〜70°の屈曲で緊張度が高く関節を安定さるので

この角度でカチるのが理想だと思います。

  

 

  空手の突きに『中高一本拳』があります。

中指のPIP関節を使い

これも横から見るとMP関節60〜70°に近く

小指、環指のCMC関節が中手骨を屈曲、回転をさせて強い握りにします

ピンポイントで突くには理想だと思います。

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 次に

肘から指に繋がる『手外筋』が

①浅指屈筋

②深指屈筋

オープンに的した筋肉達です。

上の2つの筋はPIP DIPを曲げます*MPは曲げません。

MPを曲げなければA1腱鞘は摩擦を起こさないのでバネ指になりません。

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オープンでは、MPを伸ばした状態でDIP PIPを曲げると自然に両関節は曲がり

Landsmeer靭帯が働き自然に指がホールドにかかります。

 PIP関節はCord like portionは屈曲15°前後で緊張するので

オープンではPIP関節15°前後で保持ると理想です。

 

 

 空手の当身で『手刀』があります。

こちらもMP関節を伸ばし

PIP関節15°くらい屈曲で

掌側骨間筋を緊張させ

小指球側を当てます。

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❷こちらから一般向けです。

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指の一番上はDIP 二番目はPIP  三番目はMP関節です。

 

【カチ】の場合はDIP PIP MPを曲げて

手内筋(手の平の筋肉)優位な握り方。

MP関節60°〜70°の角度が強いです。

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 こんな感じです。

 

 

【オープン】の場合はDIP PIPは曲げてMPは伸ばし

手外筋(前腕の筋肉)優位な握り方。

PIP関節15°の角度が強いです。

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こんな感じです。

 

 

 

*『カチ』の方がグリップは強いですが、腱鞘炎になりやすいです。

☆『オープン』の方が、握った実感は少ないですが疲れにくいです。

両者一長一短ですが『オープン』の方が怪我が少ないと思います。

 

 空手の『手刀』がオープンに、似ています。

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私は握り込む習慣があったせいかカチの方が得意でした。

 

空手の握りの1つに『中高一本拳』があります。

カチの部分で触れたMP関節60〜70°が強いと

お伝えしました。

中指のPIP関節を当てにいきます。

とてもピンポイントで突くので効きます。

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私は、この握りはあまり使いませんでしたが

 

手の中に空気を掴む様にして『空拳』で突きを出していました。

脱力して重い突きが打てます。

これもMP関節60〜70°に近く関節が強いのかもしれません。

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空手の握りもそうですが

 

ライミングでも用途に合わせて

『カチ』と『オープン』上手く使い分けて指の負担を減らして

 腱鞘炎やバネ指の方は、MP関節を伸ばして指を使って下さい。

皆様の怪我が少なく、武術の稽古や

クラミングライフをエンジョイ出来ます様に

お手伝い致します。

 

* 指や肘等の怪我の治療も行っておりますので

お悩みの方々はお越し下さい。

様々な症状に対応致します。

治療院KAZU

院長 中井一欽

http://www.kazu-1414.com/index.html

 

身体の使い方シリーズその7『空手の拳』は何故、人差し指と中指の中手骨を使うか⁈前回の指のアーチを元に考察。 そのメリットも解説致します。武術家、必見です‼︎クライマーにも応用可⁈

前回は【指のアーチ】のお話しを致しました。

 

今回は、その続編

ゲンコツは何故《中指と人差し指》のMP関節を当てるかです。

 

空手の拳は、人差し指と中指の二箇所を対象物に当てに行きます。

いわゆる『正拳』です。

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中指から薬指 小指の方が当てる面積が広く安定しそうですが

 

前回のお話しで

 

【指の縦アーチ】である中指と人差し指が剛性が高いと説明しました。

 

薬指や小指は握り込むには適していますが骨折も多いです。

私も、以前疲労骨折を経験した事がありました。

 

薬指や小指はボクサー骨折も多発する部位です。

 

よって面積の広い 中指 薬指 小指よりも

 

空手の握りで使われる『剛性の高い中指・示指』の二箇所が有効です。

 

握り方は 

中指を中心にしっかり縦に握り込み親指と小指を近づける様に横から抑えます。

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次に拳の角度です。

打撃経験のある方はご存知でしょうが、人やサンドバッグは硬くて重いです。

 

その為に関節の遊びが怪我に繋がる事も有ります。

故障を防ぐためには、関節の剛性を上げなければなりません。

中指・示指の拳を使うメリットは手首の怪我を防ぐ意味でも有効です。

 

中指 示指を当てるためには、手首を尺屈(手首を小指側に傾ける)させます。

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前腕の骨は橈骨と尺骨 二本あります。

手首(手根)が関節するのは橈骨で主に橈骨手根関節です。

尺骨側は靭帯や軟骨の尺骨手根複合体で繋がっていて

そこには、クライマーでも痛めやすい『TFCC』三角繊維軟骨複合体もあります。

(下のイラストは左が橈骨、右が尺骨です)

f:id:chiryouin111:20170406214526j:image(手と肘 手関節の痛みイラスト引用)

よって

【手首を尺屈させる】事で尺側に遊びを無くし、故障を防ぐ効果があります。

 

手首を尺屈させると

自然と肘が身体に近づき脇が締まります。

そうすると

広背筋に力が入り腹斜筋と繋がり体幹が安定します。

体幹が安定すると

腰(丹田)を意識し易くなり重心の移動が楽になます。

 その結果

拳に体重の乗った強い突きが打てるのです。

 

 具体的には、下の写真の様になり

 

正拳中段突きは身体の正中線(急所の集まるライン)をカバーして攻防一体となるメリットもあります。

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上から見ると、両方の拳を出せば

二等辺三角形の様な形で

脇が閉まって体幹と一体になっています。

 

*指からの伝達と手首の使い方はクライミングでもホールドを持つ時に応用出来ると思いますよ。

 

☆まとめ ☆

『拳の中指と人差し指の中手骨』を当てる理由は

❶指(拳)の剛性が高い

❷手首を傾ける(尺屈)させて脇を締める。

❸ 身体の一体化。 

 

 次回は

ライミングの『カチ』や『オープン』

空手の『中高一本拳』や『手刀』の握り方

*手内筋(骨間筋と虫様筋)手外筋の働きをお伝えします。

治療院KAZU

院長 中井一欽

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