chiryouin111’s diary

治療院KAZUです ^ ^ 健康に関わる事 理想的な身体動作を追求して行きます。

身体の使い方シリーズその6『站椿功』立ちながら行う禅です。身体の感覚を鍛え瞑想も行え ます。クライマー 武術家 アスリート様々な分野での能力開発に最適 ドクター鍼灸師も是非

站椿功(たんとうこう)

立ちながら行う禅で

 スタティックな感覚を養い『立禅』とも呼ばれています。

 

足を肩幅に開き、膝 股関節を軽く曲げ

手で大木に抱きつく感じで構えて

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15分〜30分くらい立ち続け

最初は辛くてもその内 慣れて楽になって来ます。

 時間が無い方や辛い方は、数分でも良いのでチャレンジして下さい。

 

ちなみに、ちょっとキツイですが

股関節の抜き(脱力)を得やすいのと

足腰の抗重力筋を鍛えられるので

私は、空手の騎馬立ちや中国武術の馬捗站椿で

腰を落とすのをオススメします。

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以前からご説明致しました 身体の使い方シリーズ

『沈肩墜肘』肩を落として肘を下げる

『抜骨』肩甲骨の抜き

『立身中正』背骨を真っ直ぐに

『円襠』股関節の抜き

を合わせて立ちます。

キックや 顔面有りの格闘家は、頸をの伸ばして下さい(空間把握能力が顔面部まで広がります)

 

クライマーも身体の軸や肩甲骨の意識を高める為には有効だと思います(巻き込み肩防止にも!)

 

トレーニングは、多くの時間を費やしたり

常に身体に負荷をかけ続ける事も大切ですが

 

武術 クライミング 各種スポーツでは個々の特異性を磨き

動きの中で、感覚も磨かないと上達しません

上手く立つ為には抗重力筋を適度な緊張で使います。

『站椿功』

構えた時に、脱力してピタッとくる位置に身体の弱い部分(抗重力筋)を合わせます。

 重力に適応しながら、呼吸は腹式呼吸

眼を軽く閉じ、三眼(眉間)で全体を見る様にして瞑想を行います(集中すると自分の心臓の音が聞こえます)。

 外科医  歯科医  鍼灸師の先生方も手元で細かい動きを行い身体が捻れやすいので

身体の中心で意識をコントロールするのに站椿功が最適です。

ただただひたすら立ち続ける鍛錬は

地味ですが、それぞれの意味を持たせ

場所をとらず出来ますので

是非、行ってみて下さい。

 

治療院KAZU

院長 中井一欽

 

詳しい内容は此方へ↓

http://www.kazu-1414.com/

 

 

 

お正月の買い物は終わりましたか⁈一息ついてスターバックスで読書の時間『海賊とよばれた男』

皆様、お休みは如何お過ごしですか?

私は、お正月の買い物が終わりホッと一息

気になっていた本をスターバックスで読んでます。

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平素は、医学書が多いのでたまに違うジャンルの本も刺激になります。

只今、上映中ですね。

先ずは原作を読んでみます。

 

皆様

素敵な新年を、お迎え下さい。

 

治療院KAZU

院長 中井一欽

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動作分析シリーズその1 アフリカ系の方の歩行考察『骨盤水平回旋 前傾』クライマーさん武術家 腰痛予防に重要な腸腰筋

今回のテーマ『骨板の水平回旋』

 片方の骨盤を前に出す。

 f:id:chiryouin111:20161219220029j:image(極める変型性股関節症の理学療法 光文堂  写真引用)

街を歩いていてたら1人だけ周りを追い越すアフリカ系の方がスピードのある歩行をしていました。

 

観察すると、股関節屈曲も深く骨盤前傾もしっかりして重心を前に移動させ

f:id:chiryouin111:20161219220043j:image(極める変型性股関節症の理学療法  引用)

骨盤の水平回旋が(一方の骨盤)が大きく足のストライドが大きいです。

 

 周囲の方々は骨盤前傾はありますが、水平回旋の動きが小さく追い越されていました。

 

私もその方の歩き方を真似をしてみたら楽に早く進めて

その動きは自然と腸腰筋を使いやすいので

f:id:chiryouin111:20161219220104j:image(運動器疾患の『なぜ?』がわかる臨床解剖学  医学書院  写真引用) 

マラソンや短距離走でもアフリカ系の方々が活躍するのではと思いました。

アフリカ系の方の大腰筋は白人の方の、三倍あると言われて

拮抗筋の大臀筋も、発達するのでヒップアップもしています。

 

ライミング

骨盤前傾 水平回旋を意識した(腰を入れ片方の骨盤を前に出す)

足のカキコミや

ハイステップ

 

空手 キック 各種武術

骨盤前傾 水平回旋を意識した腰の入った蹴り技

(腰を入れ片方の骨盤を前に出す)

 

ランナー

骨盤前傾 水平回旋を意識したスピードUP

 ストライドが大きくなります

 

腸腰筋を使い大臀筋を発達させてヒップアップの補助(レッグレイズや腿上げ等)

 

腰痛予防に効果的な

 腸腰筋を使って歩行で意識しましょう

(腰椎後弯の方)

 

 注  腰椎前弯の強い腰痛の方は痛くなる場合があるので逆に腸腰筋をストレッチして下さい。

 

腰椎前弯は反り腰

腰椎後弯はその逆です

 

歩く時に

我々も、お腹から足を曲げ

片方の骨盤を前に出せば

アフリカ系の方の様に鍛えられるかもしれませんね。

 

治療院KAZU

院長  中井一欽

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最近流行り⁈『立甲』の作り方 クライマーにオススメ 『抜骨』は武術家にオススメです。

立甲の作り方

私が修練した時は、その言葉は無くて

抜骨でしたが

抜骨は、前方に肩甲骨を移動させます。

いわゆる伸筋連動法と言って

空手の正拳突きや、ボクシングのストレートパンチです。

密着した状態から打撃を加えたり

予想よりも伸びるパンチ等です。

 

立甲は逆で

肩甲骨を後ろに引くので

手を引き付けるクライマーには効果的な動きだと思います。

似た様な感じなので、以前を振り返りながら

上手く出来るコツを解説したいと思います。

 

先ず、肩を下げる

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上手く出来ない方は反対の手で肩を押さえて下げます。

肩峰の部分を下げながら後ろに押し込むと肩甲骨が浮いて来ます。

上腕骨を外旋させせながら肘を絞り

脇を締めて肩甲骨の内側に力を入れる

前鋸筋と広背筋に特に力が入っていると思います。

感覚が分かりづらい時は、ストレッチをしてから行うと理想です。

大胸筋、小胸筋を伸ばして下さい。

大切なのは、肩甲骨を水平回転させながら肩鎖関節を後方に移動させて肩甲骨を浮き上がらせます。

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二枚の写真は変化を出す為に左側だけ立甲させています。

私は、あまり大きく後ろに出ませんが参考にして下さい。

コツは

前鋸筋を意識して脇を締め胸郭の支点を作って

上腕骨と肩甲骨を結ぶ筋肉(ローテーターカフ)を等尺性収縮させ

僧帽筋と菱形筋は緩めて下さい

 

 抜骨も緩める部分は同じで

肩甲骨を前方に移動させるのみです。

武術の、パンチ

ライミングのフルリーチ以上の間合いで距離が伸びます。

 

立甲、抜骨はただ出来ても意味が無いので実戦の場面で行える様に

 

登りながら肩甲骨を動かすや

 

武術の稽古で試しながら実戦で活かす等

 

意識して行い

無意識で実戦出来るレベルまで鍛錬して始めて使えます。

パフォーマンスでは無く

自分の土俵で生かして下さい。

 

治療院KAZU

院長 中井一欽

http://www.kazu-1414.com/

筋肉シリーズその1 クライマー 武術家 スポーツ選手 体重を増やさずにパワーUPするには⁈

ライミング、武術、スポーツでパワーを出す場面は必ずあります。

そしてそのパワーの源である筋肉

パワーを出したいが為に筋トレする人

筋肉を付けたくて筋トレする人

身体を絞りたくて筋トレする人

様々です。

 私もバルクUP出来ないタイプだと思っていましたが的確なやり方と栄養状態で筋肥大させる事が出来た経験もあります。

 

様々な状態に適した筋肉の鍛え方をご紹介します。

レジスタンストレーニング(バーベルを上げたり下げたりする)で筋力を鍛える場合

 

 サイズの原理では

大きく分けて

速筋繊維(FT)

遅筋繊維(ST)

速筋繊維は、運動神経の細胞体が大きく 支配する筋繊維の数が多いので『サイズが大きい』

遅筋繊維は、その逆です。

 

人が小さい力を出す時は小さいサイズの運動単位

遅筋繊維(赤筋)から使われ

 

大きい力を出す時は、サイズの大きい運動単位

速筋繊維(白筋)を使います。

 

これらはエネルギー効率が良いからです。

 

そして『サイズの原理』で適切な負荷を設定してトレーニングを行います。

1回挙げられる重量=1RM 

筋のサイズを増さずに筋力を高めるには

最大挙上負荷1RMの90%以上

(MAXで扱える重量)速筋

 

筋を肥大させ筋力を増すには

最大挙上負荷1RMの80%前後

(そこそこ頑張って扱える重量)速筋

 

筋持久力を増すには

最大挙上負荷1RMの60%以下

 (割と楽に扱える重量)遅筋

 

 自分が扱えるバーベルの重さや

負荷懸垂等を

何回出来るかでトレーニングの領域が変わります。

筋力 UPは1〜4回  (MAXの重量)体重を増やさず最大筋力を上げる

 

筋肥大 5〜15-18回(そこそこ頑張って扱える重量)筋肉とパワーもつく

 

筋持久力 18〜30回以上(割と楽に扱える重量)

筋肉は肥大せずに持久力がつく

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バーベルで筋トレを行い
筋肉を肥大させずに(体重を増やさずに)

パワーを上げるには最大で上げられる重量が1回から4回くらいで
セット間のインターバルを長く3分くらいとる(これがとても大切です)

 

それをクライミングに当てはめると登りで最大筋力を上げるには

 一つの課題の中に、最大筋力を出す部分が1回〜4回くらいある事

インターバルを3分以上とる事で

(マシンガン・トライしないで ゆっくり休む)

筋肥大せずに(体重を増やさず)

神経系の抑制が低減し力が発揮する

 

神経系の抑制=筋肉の損傷を防ぐ為に神経の抑制による力を出させ過ぎない様なブレーキ。

 

 

外岩で筋肉が肥大しないのは、最大筋力を発揮する回数が1回〜4回くらいで

登る回数がジムよりも少なく

インターバルが長い 

神経系の抑制を小さく筋肉の出力をあげる

筋肉が肥大しないので

体重を増やさずに最大筋力を出しやすい身体になるのではと思います。

(他に筋肉の収縮形態も影響します)

 

体重を増やしたくないクライマーや

筋力ムキムキになりたくない女子クライマーに

オススメかもしれませんね。

 

身体の線が細いのに、もの凄いパワーを発揮する人はこの手の要素を含んでいると思います。

 

武術家は、稽古の中で最大の力を数回発揮して後は緩やかに動く等

メリハリのある修練を行なう。

 

スポーツでも階級別や体重制限がある競技のトレーニングにも適しています(勿論、複合的な要素があるのでそれだけを行えば 良いとは言い切れませんが)。

 

筋肉を付けずにパワーUPを狙いたい方には、高負荷 

インターバル長めがオススメです。

 

治療院KAZU

院長  中井一欽

 http://www.kazu-1414.com

 

 

身体の使い方シリーズ『円襠』今回は股関節の術理 クライマーさん 武術家 アスリートに大切な妙技

今回は、股関節の使い方

円襠(えんとう)

股関節をアーチ型にして丸く開く妙技です。

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骨盤の構造は

仙骨が要石になって

腸骨・恥骨・坐骨で構成された

骨盤輪が安定して(骨盤の中心の丸い部分)

体幹から骨盤に

大腿骨から骨盤に力が伝わります

上からの力は体幹から骨盤へ

下からの力は大腿骨から骨盤へ

その中央に

仙骨が骨盤輪のバランスをとる。

骨盤輪の強度は、仙腸関節仙骨の適合性と安定性に依存します。

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『 円襠』

①先ずは基本的な立ち方が

足のスタンスは肩幅くらいで

膝と爪先が同じ方向に向く

足の裏全体に均等に体重を乗せ

重心はやや踵より。

 両足に均等に体重を乗せ立ちます。

 

一般的なウェイトトレーニングは、股関節のStiff-ness(剛性)には向きません。

股関節の状態をニュートラルに保つ鍛錬が必要で

股関節を抜く(緩めると)と遠心性収縮で重心が安定します。

 

②立ち型から『円襠』にするには

足関節 膝関節 股関節を少し屈曲させて

大地を押さえ付ける様に立ち

その状態から形を変えず、下半身の力を抜いて行きます。

すると、フワッとした感じで更に重心が少し下がり

腸腰筋が働きやすい。

そして仙骨を前に押し出す様にして鼠蹊部を開きます(その時に股関節はアーチ型、骨盤輪は丸く保つイメージをして下さい)。

その状態が『円襠』です。

 

下半身からの力を体幹に伝えるには

股関節がもっと上の腸腰筋の起始部から存在している様に

上手く稼働させます。

その為には、足を股関節から曲げると言うより

お腹から曲げる(お腹の力を抜く)感じです。

 

武術では、丹田歩行と言って腹から歩く歩法があり

股関節を屈曲して(引いて)足を出さず

足の付け根が股関節より上なあるイメージでお腹から足を出して行きます。

 

戦いの場面では相手にプレッシャーが切れるので身体を引かずに圧を加えます。

丹田を意識したり腰を上手く使い、足を体幹からコントロールする。

 

武術では

丹田を上手く使え、腰が重くなり

蹴りが強く

突きも、足腰が決まり重くなります。

 

ライミングでは

体幹の意識が高まり

ルーフが強くなり足が切れにくく

鼠蹊部が開くので、壁に入りやすい。 

 

スポーツでは

手足に力が伝わりやすい。

セットプレーでも当たり負けしない

身体の芯が安定します。

 

健康面では

腰椎の過度な前弯・後弯を防げるので

腰痛の予防になる等

 

その鍛錬に『円襠』は最適なので仙骨を中心に

骨盤輪を綺麗に保つと股関節がアーチ型になります。

是非、感覚を養って下さい。

 

治療院KAZU

院長 中井一欽

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身体の使い方シリーズその4『立身中正』背骨の使い方です。クライマーさん 武術家 スポーツ選手に大切な妙技『身体の軸をつくる』

『立身中正』

 背骨のポジションです。

背骨を真っ直ぐに保ち

抗重力筋を優位に使います。

 

脊柱は

頚椎7個

胸椎12個

腰椎5個

仙椎5個

尾椎3〜5個

になります(仙椎、尾椎は20代から癒合して一つの骨になります)。

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筋繊維の種類は3種類ありまして

 

速筋 (FF)

中間筋(FR)

遅筋(S)

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抗重力筋は遅筋

疲れにくい

遅酸化的 でミトコンドリアと酸化酸素、ミオグロビンが多く赤筋で この運動単位は神経細胞が小さく 閾値が低く 疲労しにくい 神経伝達速度は遅い等の特徴。

 

正しい姿勢は、重力に拮抗して抗重力筋を上手く使います。

楽で動きやすく疲れにくい。

 

合気道植芝盛平先生も池に泳ぐ鯉の動きをヒントに身体のサバキ方を見出されたそうです。

 

魚や蛇等は、同じ脊椎動物のなかで背骨の動きがとても自由です。

頚椎 胸椎 腰椎 仙骨 尾骨を意識して真っ直ぐ立ちましょう。

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骨盤を前傾させ過ぎると、胸が前に出る姿勢

(筋緊張が強い状態)

骨盤を後傾させると猫背になる

(腰が引けた状態)

ニュートラルなポジショニングが自然体で

理想的な身体。

 

立身中正にするには

イメージすると、頭のてっぺんから棒がどんどん空に向かって伸びて行き

お尻から地面にどんどん、棒が下がって地面に入って行く感じで

身体が力まない状態にします。

 

ライミングでは、足を残して体幹を張る

壁に入って、バランスをとる等

 

武術では、攻守の重心移動がスムーズ

軸を崩されにくい

 

スポーツでは、四肢 空中での身体のコントロールがしやすい事や、

コンタクトスポーツでは、相手にプレッシャーをかけやすく

重心が安定して

相手の動きを交わしやすい等。

 

是非、トレーニングや日常の中で身体の軸を意識して下さい。

 

治療院KAZU

院長 中井一欽

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