chiryouin111’s diary

治療院KAZUです ^ ^ 健康に関わる事 理想的な身体動作を追求して行きます。

身体の使い方シリーズその3『含胸抜背』ブルースリー氏も使っている妙技『沈肩墜肘』『抜骨』を合わせた身体の使い方 クライマーさん 武術家 スポーツ選手にオススメです。

含胸抜背

胸をくぼませて、背中を緩ませる状態です。

ブルースリー氏がよくとるポーズですが

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(ブルースリー写真集から引用)

胸を張らずに背中を広げる様な状態です

 

空手の稽古で使うビックミットの内側の様に

中心を窪ませます。

(瓦の内側みたいな感じです)

背骨は真っ直ぐの状態で行うので

猫背ではありません。

 

先に説明した、沈肩墜肘と抜骨を合わせてた様な感じです。

 

胸を張って、背中を縮めると

一見 力の入った良い姿勢の様な感じですが

腰も反り

余分な筋収縮で身体が固まり、動きにくい状態でバランスも崩されやすいです。

 

次の動作に移行する時や

強い力を出す等は

 

身体が緩んで、しなやかに身体の中心から力を出す為に

肩の力を抜き、動作の時に肘を下げる

『沈肩墜肘』

上腕骨(腕)と肩甲骨が一致して動く

『抜骨』

胸をへこませて、背中を緩める

『含胸抜背』

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(ブルースリー写真集から引用)

やり方は、胸骨の位置は変えず(後方に移動させない)

で広背筋で肩を下げながら

全鋸筋で肩甲骨を固定しながらな前に動かす(後ろから見ると肩甲骨が離れて行く感じ)

身体の前でバランスボールや大きな木を抱き抱える感じです。

なるべく大胸筋は緊張させずに広背筋を意識して下さい。

注意

僧帽筋上部が優位に働くと、肩が上がり『巻き込み肩』になるので気を付けて下さい。

 

強い身体ですから、クライマーさん武術家やアスリートにも効果的です。

武術では、懐を深く保てます。

ライミングでは

悪いホールドを持っていても身体の前に空間を作りムーブが起こしやすい。

スーポーツでは

上肢が体幹と連動しているので腰からの力が伝わりやすい等

是非、チャレンジして下さい。

 

治療院KAZU

院長 中井一欽

http://www.kazu-1414.com/

明日から9月 暦の上では秋ですね。新しくお花を変えました。ジニアと唐辛子 皆様が和まされます様に向かえてくれます。

今晩は^ ^

明日から9月です

暦の上では、秋ですね

台風が過ぎたら変えようと思っていて

お店のフラワーバスケットを新しくしました。

この時期ですがトロピカルジニア、唐辛子にしました。

コスモスと、悩んだのですが

これから色々なお花が咲くのでこの子達f:id:chiryouin111:20160831233342j:imageを選びました。

治療院の入り口を華やげてくれますよ。

 秋の虫の声が聞こえてきますが

今年は、残暑が厳しい様です

お身体御自愛下さい。

 

治療院KAZU

院長  中井一欽

http://www.kazu-1414.com/

身体の使い方シリーズその2『抜骨』立甲 甲腕一致 Zero position クライマーさん 武術家 各種スポーツ選手に 効果的な 肩甲骨の使い方

今回は、『抜骨』を御紹介します。

簡単に言うと 肩甲骨の抜きですね。

立甲や 甲腕一致

医療の世界ではZero position等と言われています

 

Zero positionは肩甲棘の長軸と上腕骨の長軸が同じラインで通常 肩甲骨面上で約150°挙上した肢位

上腕骨側の結節間溝と肩甲骨側の関節上結節が最接近し

インナーマッスルとアウターマッスルの収縮力が求心位として作用する。

 

関節が強く一致した状態です。

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肩甲骨と上腕骨が一致した状態で

伸筋(腕を伸ばす筋肉)を優位に使うのが

『抜骨』です。

肩甲骨を、胸郭に対して色々な方向に滑走(動かす)させます。

 

水泳のトップ選手はほぼ抜骨の状態です。

陸上のボルト選手や棒高跳びの選手も肩甲骨が緩んでいて

オリンピックを見ていると解りました。

 

 抜骨は前鋸筋を使うので

イメージして頂く為に以下の説明を御理解して下さい。 

 

肩甲胸郭関節の前方牽引金

前鋸筋は肩甲胸郭関節における前方牽引の種動作筋である

この強力な筋はとくに胸鎖関節の回線垂直軸の周りで前方牽引にとって優れたてこを有している

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肩甲骨の前方牽引力は通常、肩甲上腕関節を越えて伝えられ、前方へのプッシュ動作やリーチ動作に使われる。

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前鋸筋が弱いと前方プッシュ動作が困難になる

肩甲骨に対して前方牽引を適切に付与する筋は他にない。

 

腕を前方に出す動作に対して、前鋸筋は有効に作用します(屈曲と外転)。

そして外腹斜筋が胸郭を固定する事でその作用効率が高まる。

 

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上図の右側が、翼状肩甲(前鋸筋麻痺)の説明ですが

後方 抜骨は実際に前鋸筋を緩めて広背筋を収縮させて肩甲骨か浮き上がるので似た状態になります。(イメージとしてとらえて下さい)

 

前鋸筋には上束部と下束部に分ける事が出来ます。

上束部は

肩甲骨の外転と下方回旋

下束部では

肩甲骨の外転と上方回旋

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武術では

抜刀での腕の使い方

弓矢を引く

ボクシングのアッパー     チョッピング(打ち下ろし)

空手の順突き 逆突き 引き手

(上腕二頭筋 僧帽筋 大小菱形筋を緊張させずに肩甲骨で引ける)

身体が密着した状態から肩甲骨の遊びで突きを出す(寸勁)

 相手に手を取られた時に極められにくい(関節技)

 

ライミングでは

手の位置を変えず、肩甲骨で引く

身体の位置が固定された時に(胸が壁や岩に近い状態)肩甲骨で引く

デッドモーションを肩甲骨でつくれる等

 肩甲骨が動くので、深く引き付けられます。

肩を痛めにくい

 

スポーツでは

胸郭から肩甲骨が分離して動く

 野球ではピッチャーが肩甲骨の抜きが出来ると

肩甲上腕関節周囲(肩まわりの筋肉)の筋を痛めにくい。

肩甲骨が胸郭(体幹)から稼働するので腕のしなりが良い

 

健康面では

肩関節周囲筋(肩のインナーマッスル)を痛めにくく

40肩、50肩になりにくい

腕を楽に動かせる等 

 

抜骨で肩甲骨を動かせば屈筋(腕では上腕二頭筋 僧帽筋 大小菱形筋)を

なるべく緊張させずに伸筋優位で動けます

(体術は伸筋を重視します)

 

肩甲骨を自由に動かせるには抜骨が効果的です。

その為には、前鋸筋を使います。

 脇を締めた状態で

肩甲骨を自由に動かせる様に意識して下さい。

僧帽筋 大小菱形筋をなるべく収縮させず

前回の投稿で出て来た『沈肩墜肘』

を意識して広背筋を上手く使って頂くと行いやすいです。

更なる、身体の意識を高めて下さい。 

 

(筋骨格系のキネシオロジー・肩関節拘縮の評価と運動療法から写真引用)

 

治療院KAZU

院長 中井一欽

 http://www.kazu-1414.com/

 

身体の使い方シリーズその1『沈肩墜肘』 クライミング 格闘技 各種なスポーツに有効な肩、肘の下げ方 による妙技

武術の妙技、沈肩墜肘(ちんけいついちゅう)

肩と肘を下げる動作です。

 

武術やスポーツでは

強いパンチが出せ

キック動作では重心が安定する

強い腕が作れ

肩甲骨が楽に動く

 丹田を意識しやすい。

 

ライミングでは

引き付けが強くなり

保持力を上げる

脇が締まり、ホールドが押さえ易い

引きつけた時に体幹が安定する

身体が軽く上がり重心移動し易い等

 

健康面では

肩こりになりにくく  首は楽に動かせます。

 肩甲骨周囲筋が緩む

 身体の中心から動かせるので

手足が楽に使える。

 

体操のトップ選手は皆、沈肩墜肘です

いかり肩の人はいません。

それ故に、身体のコントロールのし易いポジションです。

 

肩甲骨が肩甲胸郭関節と一致して重心が伝わり易い

肘肩甲胸郭関節の下制筋は、僧帽筋下部繊維・広背筋・小胸筋・鎖骨下筋によって行われる。

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広背筋は、上腕骨・肩甲骨を下方に引っ張り肩甲帯を下制する

下制筋によって発生する力は肩甲帯や上肢を介して下方へ伝えられる。

スプリングの様な物体を、下方に下げたりする。

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もしこの腕の下制が物体的にブロックされると、下制筋からの力は固定された肩甲骨や上腕骨に対して胸郭を挙上する

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ソファーに座った人が肘掛を両腕で押せば、お尻が持ち上がり身体が浮きます。

 

これが、腕を保持した状態で僧帽筋下部や広背筋を収縮されると固定した肩甲骨に向かって胸郭や骨盤を挙上させる働きになります。

 

様々なスポーツでも、肩甲骨を巧く使い広背筋を利かせるのは大切です。

是非、『沈肩墜肘』肩 肘を下げる動きを意識して下さい。

 

 (筋骨格系のキネシオロジー写真引用)

 

治療院KAZU

院長 中井一欽

 http://www.kazu-1414.com/

 

クライマーさん 格闘技関係者 スポーツ選手等 理想的な腕の使い方を、肩関節『肩甲胸郭関節』における考察。

上肢(腕)の使い方について。

手を使うスポーツで重要なのは全身を上手く連動する事になります。

末端(指先・足先)から身体の中心(体幹)なのか?

中心から末端なのか?

 

前者はいわゆるスポーツや武術で否定される、小手先の動き 手打ちのパンチ等

 

後者は腰や、身体の中心から力を出す事が重要とされます。

その為の身体の使い方を肩甲骨を軸に説明していきます。

 

今回は、肩関節を考察していきます。

肩関節は肩関節複合体と言われ

上腕骨・肩甲骨・鎖骨による骨性の要素とそれらに付着する各種軟部組織(筋肉・腱)によって構成されます。

 

関節機能は、解剖学的な関節と機能学的な関節に分けられます。

前者には肩甲上腕関節・肩鎖関節・胸鎖関節が該当し

後者には、C-Cメカニズム・第2肩関節・肩甲胸郭関節が該当します。

 

今回は、その中の肩甲胸郭関節に着目してご説明致します。

肩甲胸郭関節の機能は

1肩甲骨の固定

2肩関節の可動域拡大

3肩関節の筋力増大 

4肩甲上腕リズム

 

この中で1の肩甲骨の固定を説明していきます(2〜4は機会があれば解説致します)。

関節を動かすのには筋力が必要で骨に付着して お互いを引き寄せる様に作用します。

 

上腕骨と肩甲骨を比較すると、明らかに上腕骨の方が重く さらに上肢全体(腕)の重さが加わると

上腕骨の方に肩甲骨が引き寄せられる事になります。

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 肩甲骨が重く中心から力を出す為には、鎖骨や胸郭と連結して体幹と一体化する事です。

その機能を担うのが肩甲骨周囲筋(固定筋)です。

 

肩関節の運動に伴う固定筋は

屈曲・外転(手を前に出す・横に出す)

ライミングですとホールドを取りに腕を伸ばす。

格闘技ですとサイドとフロントにパンチを出す。

筋肉は

固定筋(固める筋肉)

僧帽筋・前鋸筋

動筋(動かす筋肉)

三角筋・棘上筋

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肩関節伸展運動(手を後ろに・クライミングですと身体の後ろ側に腕を引きつける  武術ですと引き手)

筋肉は

動筋

大円筋・小円筋・広背筋

固定筋

大、小菱形筋 ・肩甲挙筋・小胸筋

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第一肢位(腕を身体の横に付けた状態)

ライミングですとロック状態、武術ですと脇を締めた状態

そこからの肩関節外旋運動

(クライミングですとガストン

極真空手ですと基本稽古の、三戦立ち正拳顎打ち)

筋肉は

動筋

棘下筋・小円筋

固定筋

僧帽筋の中部繊維・大、小菱形筋

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第一肢位での肩関節内旋運動は、大胸筋が胸郭に付着しているので固定筋に依存しなくても活動出来ます。

ライミングですと、スローパーを胸で抑える

格闘技ですとキックボクシングの首相撲

チョークスリーパー・スリーパーホールド等

 

今回は、肩甲骨と胸郭の関係性で腕の使い方を説明しました。

細かくは、脊柱の関係様々な身体の使い方が在りますが

末端(指先・拳・手)からでは無く

中心(肩甲骨)から力を出す意識を持って頂ければ

指先や肘の故障も少なく 強い力が出せると思います。

御自身の、苦手な動きの克服

得意な動きの向上

に少しでも参考になれば幸いです。

 

 (肩関節拘縮の評価と運動療法から引用)

 

治療院KAZU

院長  中井一欽

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治療院KAZU 夏季休診日の『お知らせ』夏のケアはお早めに。

皆様、梅雨が明けて暑くなって来ましたね。

休診日の前後は混み合いますので

体調管理の為

早めのご予約をオススメ致します。

猛暑が予想されますので お身体ご自愛下さい。

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空手の立ち方 三戦立ち 騎馬立ち から考察したクライミングの身体の使い方

前回の投稿で大腿骨の外旋 内旋について書きました。

極真空手で修行した経験から

外旋 内旋を意識出来る

空手の構えをご紹介します。

 

 

先ずは、三戦立ち

正面を向いて、一方の足を半歩分前に出して両つま先を45°に絞る

腕は、拳を握り肘を90°くらいに曲げ

肩の高さで外側にひらく(手の甲が正面)

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この立ち方は、膝が内股になり非常に安定感があり

諸説では、揺れる船の上での戦いに有利だとされています。

上半身も脇を締め腕を外旋させるので武術では大切な広背筋に力が入ります。

 

三戦立ちで大切なのは、身体を締め大地を踏んだ力を螺旋狀に手に伝える事です。

 

身体の中心軸も意識し易いですし、息吹きと言う丹田呼吸(逆腹式呼吸)の鍛錬にも使われます。

 

 クライミングで、キョンや身体を内側に絞るムーブが苦手な方に効果的です。

 

 

次は騎馬立ち

正面を向いて足を横に肩幅の二倍くらい開きます。

足は真っ直ぐ正面を向いたまま腰を落とし膝を外側に開き大腿骨を外旋させます。

足の内側に力を入れて、大腿が床と平行になる位まで腰を落として下さい。

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足腰の鍛錬にも効果があり、股関節が開きにくいの方やクライミングで正体の苦手な方には効果的で

腰から下を柔らかく使う事が大切です。

 

この立ち方は、馬にまたがっている状態に似ているので騎馬立ちと呼ばれています。

お相撲さんの四股立ちに似ていますね。 

中国武術にも馬歩站椿(まほたんとう)と言う、騎馬立ちの様な形で行う立禅(立ったままで行う禅)もあります。

 (写真 極真空手入門から引用)

以上、二つの立ち方ですがクライミングや身体意識の改善に繋がれば幸いです。

 

KAZU

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